見出し画像

本日の猫たち #090

今日は先住猫(2歳1カ月、むぎわら)について書こうと思います。
私が夜遅くまで仕事したり、作業したりしているとき、いつもそばで見守ってくれるのが先住猫です。

寝ているようで実は寝ていない先住猫


猫たちの寝床は別にあるのですが、先住猫は人間が起きているときは必ずそばにいます。別になにかを要求するわけでもなく、ただ「いる」わけです。
兄猫のようにPCのキーボードの上に乗ったり、資料を嚙みちぎったり、ペンを落としたり、文庫本のしおり紐をひっぱったりという悪戯はしません。

その、ただ「いてくれる」というのが、とてもありがたいのです。


長年、猫は孤高で、群れない生き物だと思っていましたが、うちの猫たちはいつも一緒にいます。先住猫をはじめ、皆「孤独」に敏感です。ぼっちの猫がいたら(※私はうちの猫たちから猫扱いされています)そばにいてあげよう、とすすんでやってきます。

私は一人で読書をするのが好きなのですが、猫たちのほうでは私を一人にしてはならぬ、と思っているのか、私が別室にこもっていると、その部屋のドアの前に先住猫を筆頭に陣取り、三匹そろって門番をしてくれます。

普通の猫なら「開けろ~」「入れろ~」「ここにいるよ~」と、鳴いて存在表明をすると思うのですが、そういうこともありません。
(兄妹猫はそもそもめったに鳴かない個体です)
ドアの向こうで、ただ静かに私が出てくるのを待っているのです。

で、私が出てくると、「あ、出てきたか」という顔をします。
私の行く先々に一緒ついていく、ということはなく、しばらくしたら、なぜか私の視界にそろっている、という感じです。

もしかすると、そういう奥ゆかしさはすべて、先住猫が持っていた特質で、先住猫を母親のように慕う兄妹猫が、先住猫から学んだからなのかもしれません。

妹猫(左)を舐める先住猫(右)


一生懸命グルーミングした結果、足癖が悪くなる先住猫


先住猫の一番の特質は「その場の空気を、皆にとって心地良いものにする」ということなのかもしれません。先住猫がいると、例えば兄妹猫が一触即発のピリピリした空気を放っていても、一瞬で和らぐのです。

先住猫の影響力というのは絶大で、悪戯好きの兄猫も、先住猫の前ではおとなしくなり、また先住猫の行動をまね、カーテンにのぼる、壁を傷つける、などの行為は減ってきました。


と、先住猫のいいことばかり書いてきましたが、ここまでが前置きです。
その先住猫の唯一の欠点は、「爪切り」が大の苦手であるということ。

爪切りのため、エリザベスカラーは必須


子猫のときからそうでしたが、爪を少しでも切られたら死ぬ! とでも思っているのか、爪切り時の先住猫の暴れっぷりは半端じゃありません。いつものクールで穏やかな先住猫は一体どこにいったのか……というくらい豹変します。

ちなみに兄妹猫は爪切りは全然大丈夫なタイプで、特に兄猫は爪切りの最中に気持ちよくなって寝てしまうくらい、爪切りのハードルが低いです。
兄妹猫はすべての爪を切り終えるのに1分もかかりません(兄猫のとりえは爪切りが楽なこと)。

対して先住猫は、爪切りをするとなると覚悟がいります。
人間側の重装備(軍手必須)も必要ですし、一人では無理なので助手を召喚しないといけません。また1回ですべての爪を切り終えるのはほぼ不可能なので、何回かにわける必要があります。

爪切り苦手な猫対策をネットで調べ、洗濯ネットに入れるとか、タオルで巻くとか、ありとあらゆる方法を試してみましたが、一応今のところ、先住猫の爪切りで成功率が高いのは、エリザベスカラーを巻き、爪切りが視界に入らないようにする方法。

一人が爪を切っている間、一人がちゅ~るをあたえて爪切りに意識がいかないようにします。

爪切りで目が野生に戻る先住猫


爪切りが終わったときにご褒美でちゅ~るをあげるのが、セオリーらしいのですが、先住猫の場合、まずご褒美までもちません。施術中にちゅ~るか好物のジャーキーを口につっこんで、気を紛らわせないと触るのも無理です。

なにより先住猫は三匹の中で一番勘が鋭く、エリザベスカラーをしまった箱にふれた瞬間、「爪切り!」と察知して逃げてしまうので、さりげなさを装って捕獲するまでも大変なのです。

今日もひそかに捕まえて、爪切りをしたのですが、やっぱり途中で気づかれました。おやつをあげて気をまぎらわせたのですが、「にゃうあうあうあうあう……」とちゅ~るを食べながらも抵抗し、「あ”~(殺される)」と大鳴き。最初はそれでもちゅ~るを口に突っ込むと、もぐもぐ食べていたのですが、前足を終えたところから、「もうちゅ~るはいらない!」「死にたくない!」と暴れたので、結局後ろ足は後日になりました。

爪切りの問題がなければ、完璧な聖猫なのですが、苦手なものがあるところが逆に愛おしくていいなと、思ったりもします。


先住猫、まだ少し怒っています


どうか皆様、楽しい猫ライフをお過ごしください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます☺

ありがとうございます。いただいたサポートは活動費と猫たちの幸せのために使わせていただきます。♥、コメントいただけると励みになります🐱