雑感12/16

実は今回のコラム、めちゃくちゃ納得いってない。元原稿はいつも通り3200文字くらいにまとめていた。内容は妄想劇場だった。

辛島美登里さんの「サイレント・イヴ」は、とても美しい歌詞だけど、かなり抽象的というかぼんやり匂わせる歌詞だから物語として掴みづらい。だから、僕が想像した物語を補助的な役割りにして、歌詞考察の本丸に斬り込もうという流れだった。全部カットだった。その他付随する楽曲にまつわる重要なエピソードもほとんどカットして表面だけ残った感じ。周到に用意した伏線も全部おじゃんだ。

当たり障りのない文章は''引っ掛かり''がないから何も残らない。
一般的にスマホで読む文章は1000〜2000文字未満が良いらしいけど、読みごたえを感じさせるには3000文字くらいあったほうがよいと思う。これが5000文字になるとまた別物だけど。

最初から1600文字と決めて書くのと3000文字にするのでは、ペース配分が違うし、そもそも焦点の当てかたが違う。
編集の意図があってそうするのだから、何某かの結果を得ているのだろうけど、モヤモヤは消えないなぁ。
三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」でプロデューサーの牛島が叫んだ「自分の名前を出した作品は、どんなにひどい作品であっても逃げることはできない」を胸に刻みつつも、ちょっと愚痴ってしまいましたとさ。

おしまい。

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