映画ノート⑲ GS映画『小さなスナック』
斎藤耕一がこの作品を監督した頃は、まだ駆け出し時代。1968年から69年にかけて『虹の中のレモン』、『小さなスナック』、『落ち葉とくちづけ』(3作品ともヴィレッジ・シンガーズが出演)と立て続けに3本のGS(グループサウンズ)関連映画を発表している。以前、3本まとめて観る機会があったが、残念ながらいずれもぱっとしない出来栄えの凡作だった。
中でもこの『小さなスナック』は脚本構成がめちゃくちゃで何が主題なのか観ていてさっぱり分からず、訳の分からない暗い「不倫悲恋映画」という印象