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古本屋にあったリカちゃん

さすがに、学生になってリカちゃんの備品にも興味は持たなくなったものの、なぜかわからないが、「インスタントコーヒー」や「粉末のコーヒーミルク」などが今でもガラス瓶ケースで売られている物が、当時大きさ6~7センチぐらいの瓶で売っており、それを買って眺めていた。
 今から思えばあれは何だったのだろう? コーヒー2杯入れたら終わりである。コーヒーミルクにいたってはミルク多めの人なら1杯で1瓶使ってしまうコスパの悪さである。

 そんな中、近所のブックオフに「私のドールハウス」という昔の季刊誌が販売されていた。
主に有名作家先生のドールハウス作品の写真などを中心にされた雑誌だった。手に取り何を思ったがこの雑誌を売っている分だけ購入
ここで今の方向性をつけた2冊がある。

 「小さい食べ物特集」と「(作家)佐藤里香特集」である。 再びの「リカ(里香)ちゃん」である。


 ドールハウスというとやはり「家」である。洋風、和風で作家の腕とセンスで世界感を生み出すもので、家だけでなく家具や装飾品など華やかなものであるが、手間や時間がかかり場所もとる。
 しかしこの特集では食べ物単体、今でいう「ミニチュアフード」 それも作り方までご丁寧に写真付きで書いていた。カニめし弁当の「カニのほぐし身」は白い消しゴムの片面に朱色のサインペンで適当に書きその消しゴムをゴシゴシこすった消しカスを集めるなど工夫されていた。

 この買った古本をただこれを写真集を見るような感覚で眺めてたのが理系の学生時代。ただここから実際に作ってみ始めるのは、そこから8年ほど先のことである。


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