見出し画像

革を柔らかくする。【バタ振り編】

こんにちは。今回は革を作る工程の一部を紹介していきたいと思います。

革がし仕上がったけど、ハリがあるとか、もう少し柔らかくしたいなど
最終的に味加減を調整することに使われる工程になります。

革を柔らかくする工程は大きく分けて3つあります。

〇バタ振り
一番、革を柔らかくする力は強いが、つかんでいる部分より
離れると力が弱くなるので、何回かに分けて作業をする必要がある。
若干、しわになりやすい。固くて厚い革には使えない。

画像1

〇バイブレーション
バイブレーションという機械を使って柔らかくする。
機械のタイプや調整で強さを決められるので、比較的調整しやすい。
しわやシボも立ちにくい。機械についているピンあとがつく場合がある。
こちらも固くて厚い革には使えない。

〇カラ打ち
木で作られた樽のような機械(タイコ)に入れて、回転させて揉みほぐす。
比較的均等にほぐすことが出来る。厚い革にも使えるが、シボがたつので
スムースレザーには向かない。タイコの中で革どおしが絡まる作用もあるので、タイコのサイズにより複数枚必要になる。

固くて厚い革を柔らかくするのは機械的な工程ではなく加脂(かし)と言ってオイルを含ませる事によって柔軟性を持たせる事が多いです。

革を柔らかくする作業も、天然素材であるので季節や個体差などのばらつきがあるので、工程のどこで行うかや時間などを考慮する必要があり革の風合いに直結するので経験や作業感覚が必要になります。

購入いただいてレビューいただいた方にも、好評いただいています。

スクリーンショット 2020-09-14 071537

バタ振りの事も動画にしてみました。

サムネ




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?