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【でぃぐでぃぐでぃぐらん の記録 #1】「だからまだ、ここにいろ。」

ご挨拶

こんにちは。
「でぃぐでぃぐでぃぐらん」記録班のみっつです。

この記事では、2023年4月27日に開催された、第1回でぃぐでぃぐでぃぐらん で探訪した cluster ワールドについて振り返ります!


でぃぐでぃぐでぃぐらん とは?

今回はイベントを記事として記録するのも初回なので、企画の説明を。
既に企画について知っている方や、「早くワールドについて教えてくれ!」という方は読み飛ばしていただいても大丈夫です!


この企画の発端は、2023年の某日。
cluster商店会という集まりの中で、メンバーの一人が
「最近見かけることが少なくなってしまった素敵なワールドや、そのワールドを制作した作者さんを、今一度みんなに知ってもらうような企画をしてみたい!」
と、熱い思いを言葉にしてくださったことでした。


日々たくさんの創作活動が行われ続ける中、脚光を浴びるワールドや作者さんも時節の波により移り変わってゆくものだと感じることが多いのではないでしょうか。

「でぃぐでぃぐでぃぐらん」は、そのように堆積を繰り返し一層固く厚くなりつつある cluster ワールドの地盤を、今一度 "掘り" (dig) 起こし、その奥深くで今も文化を支え続けているワールドを "駆け" 回ろう!(run) という企画です。
(一部筆者の独自解釈も含みますが、多分合ってるハズ)


月1回の cluster でのツアーイベントを軸に、関連することの発信を行っていく予定ですので是非ウォッチしておいてください!
現時点で、全8回を予定していますので、2023年の間どうぞよろしくお願いいたします。


ちなみにこの企画には様々な背景を持ったメンバーが関わっています!
ツアーイベントの案内人だけでなく、こうして記事としてレポートを書く記録班、clusterのワールドを良く知る方やデータ解析のできる方も含む調査班、広報的な役割のPR班、イベントを動画として残す撮影班など、早くも大所帯。
人数がいるからこそ、ほどよくゆるく、中身はじっくり、持続可能な形で続けていこうという方針です。
関わってみたいという方もまだまだ募集しておりますので、もし気になった方がいたら、私やその他のメンバーの方にご気軽にお声掛けください!

それでは今回の記事の本題、第1回のツアーの活動報告へ。



水墨画ワールド

初めに訪れたのはこちらのワールド。
その名の通り、水墨画の世界に入ることができるワールドです。
作者は ka0ru さん。
公開日は2021年の8月。


突然ですが筆者は静的なワールドが好きです。
止まっているのに止まっていない。
その空間を眺めることでしか関わることができないけれど、その世界の中で静かに、確かに時が流れているのを感じられるような空間が好きです。


そこに"描かれている"という印象を強く受けるワールドではあるものの、鑑賞というよりは探索と言うのが近いかもしれない。

生き物の鳴き声が聴こえる方へ竹藪をかき分けて歩いて行ってみたり。


遠くに浮遊する文字を見つけて、近寄ってみたり。


デジタルなオブジェクトである電子的な創作物の中に、草書体や行書体のようなアナログな都合で生まれたものがそっと添えられて調和しているのが美しい。

きっと人の手から生まれるものの価値はこれからもなくならない、とかそういったことも考えさせられました。


と、そのようなワールドでした。
切り取った画角の写真では伝えることができないのですが、このワールドはそれなりの広さがあります!
(この記事を書くにあたって、ネタバレ防止的な意味で意図的に省いた物体がいくつかあるので、ぜひ見に行ってみてください。)
じっくりゆっくり歩き回ってみるのもいいと思います。


BGMや環境音も心地よいので、落ち着いて作業ができるスペースにもなるかもしれません。
かくいう筆者もこの記事を書きながらワールドに居座っています。



おまけ
イベント中に見かけたこちらの文章、何を書いてあるのだろうと思い、筆の扱いに長けた友人に「これなんて書いてあるかわかる?」と訊いてみたところ、
程なくして

不可思議塔達
空浮雲上有
鶴達遊ぶ森林
長閑景色広朝

だと思います。
と返信がありました(間違っていたらごめんなさい)。
こんな素敵な字や絵を自分も書くことができたら楽しいだろうな。
水墨画が好きだった祖母に、もっと色々習っておけばよかった。



XR ALICE RAVE Type - CRAZY POP

2つ目のワールドはこちら。
ミソシタさんによるワールド。
公開日は2020年の4月。3年前です。


筆者は動的なワールドも大好物です。
頭が理解するよりも先に物が動き風景が次々と移り変わっていく。情報量に圧倒されて、全身が少しこわばってしまうようなワールド。
ゴーグルやディスプレイの向こうから衝撃波が飛んでくるような圧が大好きです。
それが、このワールドにはありました。


ビビッドな色彩の中で物体の輪郭を見失いそうになる。
上の写真の中央手前では、人形の何かが全身を使いこちらに存在を訴えかけている。
(頭部の形状を見ると、どことなく作者のミソシタさんのSNSアイコン画像と似ているような)


ワールド入室地点で待ち構えるトランプ兵と、ワールド奥で踊る、サイズ感を破壊された巨大なうさぎ。


"カラフルなパレード"。

音については訪れてみないと体感できないので書いていてもどかしいのですが、ワールド内では ミソシタさん×きくおさん 作の「I don't wanna die」という楽曲が流れています。
ミソシタさんはアーティスト、ミュージシャンの方で、制作された曲やアルバムの情報はインターネット上で見つけることができるのですが、
筆者調べだと「I don't wanna die」はいずれにも収録されていないようでした。
もしかするとここで聴けるのはとてもレアなのかもしれません。


実は筆者自身ツアーイベント中、この曲に心を打たれて涙腺が…状態でした。音が空間と混ざり合って、視覚や聴覚の優位性がこんがらがって、何を見ているのか聴いているのか意識できないけれども、作品の主張だけが心に訴えかけてくる。
そういった感覚でした。


「そう言われようとも。そう言われようとも。」

この世界で生きていきましょう。

そんなワールドでした。
ぜひ訪れて、作品に心を委ねてみてください。



最後に

次回、ツアーイベントは2023年5月24日(水)の 22:00 ~ 22:30 で第2回目を開催予定です!
(大事なことなのでまず一度目)

イベントはツアー形式。
会場に集合して、目的地へ出発。
人数によってはグループ分け(サーバーが分かれる)して、散策して、帰ってくる。
という流れです。

案内人メンバー達のご尽力により、すべてのサーバーにリアルタイムで同じガイド音声をお届けすることができるようになっているので(すごい)、途中参加で別サーバーに入ってしまっても安心です!
一緒に "でぃぐ" りましょう!



最後に編集後記的に少し。

一年以上前に創られたワールド。
冒頭、企画説明の項でも書きましたが、こうした方々の作り上げたものは確実に今 cluster でワールドを制作されていたりイベントをされていたりする人々の心のどこかに影響を与えているのだろうなと、肌で感じることができました。

ツアーをしているさなかにも新しいワールドは生み出されているわけですし、このイベントすらも数年たって気が付けば誰からも忘れられてしまっているのかもしれないなあとも思うこともあります。

筆者個人としては、そうした刹那的な体験の連続もこの世界の面白さの一つであると思っています。
またいつでもこうして過ぎ去った歴史を切り取ってきて、今を共に過ごす人と一緒に、暫くの間その中に入って感覚を共有することができる。
こんな贅沢も、今この世界に生きているならではの体験だなと、今回のツアーを通して思うことができました。

次回はどんなところに行くことができるのか、私自身も楽しみにしています。


ツアー後の集合写真。
奥に見えるひみつ道具から探訪先にワープできるんですよ。


次回は2023年5月24日(水)の 22:00 ~ 22:30 です!(大事なことなので二度目!)
ご参加お待ちしております!!



みんなの投稿

たくさんのご参加、ありがとうございました!
また一緒にワールドでぃぐりましょう!!!


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