今日現在より、昨日の方が絶対好調だった。
涙の爆散から見事再生を果たした最強のバンド、東京事変がまたアルバムを出しました。
大好きな曲が何十曲もリマスタリングされて収録されています。
楽器をかじったことがある人なら。耳コピに挑戦、苦戦したことがある人なら。バンドで演奏して、それぞれの楽器がどんな音を鳴らしているのか気にしたことがある人なら。
今回のバージョンの面白さがわかるかもしれないし、まぁわからないかもしれない。
年末、今年の出社は最終日。
事務的なことを一通り片付けて、所属グループでオンライン忘年会が開催されるらしいので、少し早めの帰路。
(忘年会では "バーチャルツアー" なるもので、インドに行けるらしい。いいぞ後輩もっとやれ)
「カレー買って帰らなきゃ」とか考えながら、電車の中でアルバム聴いてます。
音漏れぎりぎりのヘッドホンで流れてるのは閃光少女。
人並み以上には好きだけど、林檎班としては、かくも有名な曲をわざわざ話題に挙げたるのも憚られる(にわかと思われるリスクがあるのです)、
そういう曲をいま、今回のリマスターをきっかけに、しみじみと味わいながら聴いています。
高校生の頃、あるいは20〜22歳頃、やれば何でも上手くいく気がしてた無敵だった頃。
そういう時期が終わって、あっちへ行けどこっちを向けど、立ちはだかる壁が常に視界のどこかに映り込んでいる。そんな状態で生活している。
苦しみながらもなんとか最後に少し盛り上がった大学院での研究生活、あれが桜木に言わせれば「俺は今なんだよ」の時期だったと思っている。
しかしこの写真が表紙に使われることはなかった。
今日現在より、昨日の方が絶対好調だった。
聴けば聴くほどこれは本当によくできた、変な曲だと思う。
1サビが盛り上がらなすぎで変。
歌詞読んでるだけみたいな無機質な歌声、変。
ハイハットをクローズで叩くの変。ギターも他の楽器も静か過ぎて変。
サビよりその後の感想の方が音圧があって、2番になるとまた少ししぼむのもちょっと変かも。
2番Bメロ前の、なんでそこでエンジンかけた?っていうドラムのフィルインも変。
そのあと2番サビにおかしなタイミングで繰り返しが入って、突然のやや意味不明な願望の後、曲が終わりに向かうのも、変だと思う。
今、きっとこれはアウトロの曲だと感じていて、一人でジーンときてる。マスクしててよかったと思いながら、でも早く電車降りたいと願ってる。
「光っていたい」という叫びの後に、この曲で一番の盛り上がりが用意されていて、
その後のメロディは同じような音の並びだけど、少しずつ展開しながら何度も繰り返されていて、
閃光少女は明日もちゃんと明るく光れるから、安心して今を生きて欲しいと願う。
とか、なんかそんなことをメモしてたら最寄り駅に着きました。
アウトロが一番盛り上がるかもしれなくね?
しぼんでたって突然燃え上がるみたいな変なことがあってもいいじゃんね。
これからおっさんになっても、じじいになってもそういう気持ちでいられたらいいなぁ。
ナマステ。
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