排煙脱硫装置のコスト削減ポイント
化学・製紙工場では、よく排煙脱硫装置というものが使われています。
これは、排気ガスから大気汚染物質・硫黄酸化物を除去させる装置のことで、化学工場や製紙工場で発生する排気ガスを無害化するためにはたらいています。
今回は、この排煙脱硫装置関連のメンテナンスコストを減らす方法についてご紹介します。
必要なのは耐摩耗性
排煙脱硫装置の工程は主に、「吸収塔」「酸化塔」「ろ過」の3つの工程で構成されています。
そしてこの吸収塔のなかに、水酸化マグネシウム(水マグ)スラリーを噴霧して硫黄分を吸収し、pH調整を行う工程があります。
この水酸化マグネシウムスラリーを噴霧する際に使っているのが、ポンプ。
ここに、排煙脱硫装置メンテナンスコスト削減のポイントがあります。
このポンプは、ステンレス製ポンプを使用していることが多いのですが、ご存じの通り、ステンレスは耐食性の高い材質。
でも、これに対して、水酸化マグネシウムスラリーは摩耗性の高い液体。
じつは、それぞれの特性がマッチしていないという現象が起きているのです。
ステンレスは耐摩耗性に関しては強くないため、当然、ステンレス製ポンプはどんどん削られていきます。
つまり、使えば使うほどメンテナンスコストや頻度が高くなってしまっているということ。
場所によっては、半年でインペラーを交換している、なんてところもあるほど深刻な問題です。
水マグ移送なら、ゴム
そこで最適なのが、みつわポンプのゴムライニング製ポンプ「ラバーセルポンプ」。
ゴムライニングは、水酸化マグネシウムスラリーのような微細な粒子による摩耗に強い材質です。
やわらかいゴムが、細かい粒子をはじき返してしまうイメージですね。
実際にステンレス製ポンプからラバーセルポンプへ変更いただいたユーザー様のインペラーを比較すると、こんなに違います。
当然、この1年はなんのメンテナンスもしていないので、ランニングコストは0円におさまっています。
実績50台以上のみつわポンプへ
このような吸収塔で水酸化マグネシウムスラリーを移送する用途では、みつわポンプは50台以上の実績があります。
この他にも「酸化塔ポンプ」「汚泥引抜ポンプ」など、いずれも水酸化マグネシウム分を含む用途で活躍しています。
排煙脱硫装置のランニングコストを減らしたいという方は、お気軽にお問い合わせください。
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