消石灰の2つの課題
工場では、いろいろな水が使われています。
機械や装置の過熱を防ぐための冷却水、ボイラーで上記を作るために使われるボイラー水、製品や機械部品の洗浄に使われる洗浄水などなど・・・さまざまな場面で水が使われています。
その中でも、消石灰を移送するポンプが重要な役割を果たしているのはご存知でしょうか?
使った水はそのまま流せない
冒頭のようないろいろな水は、使う過程でどうしても汚れてきます。
一定以上の基準をクリアできない水はそのまま放流することはできないため、使い終わった水はキレイにする必要があります。
ここでは、2つの選択肢があります。
①工場内でキレイにするか、②排水処理業者に引き取ってもらいキレイにするという二択です。
今回は、①工場内でキレイにするときによく使われる消石灰スラリー液の移送ポンプについてお話ししていきます。
消石灰ってなに?
「消石灰」と言ってもあまり聞いたことがない人も多いかもしれませんが、よく目にするのは、学校の運動場でラインを引くために使っていたあの白い粉。
あれが消石灰です。
この消石灰がどのように排水処理に使われているかというと、じつは中和剤として頻繁に使われているのです。
排水処理における水質の調整はとても重要な要素で、消石灰は排水中の酸性物質を中和し、水のpHバランスを適切に保つ役割を担っています。
こうして水質を安定させて環境への影響を最小限に抑えている、ということです。
消石灰の課題
でも、このような消石灰スラリー(消石灰に水を混ぜたもの)を移送するポンプには、いくつかの課題が存在します。
シール部の摩耗が早い
多くの消石灰ポンプではシール部の摩耗が非常に早く、半年程度で交換が必要となることもあります。これが原因でポンプ周辺環境が悪化し、事故リスクが増加します。消石灰による摩耗
消石灰の濃度が高い場合、ポンプのインペラーの摩耗も早くなります。その結果、メンテナンスの頻度が高くなり、それに伴う金銭コストや作業時間の増加が発生します。
これらの課題は、日々の業務を難しくさせるだけでなく、工場の安全性や効率にも悪影響を及ぼします。
解決策はダブルメカニカルシール
このような問題を解決するには、みつわポンプのシールセルポンプが役立ちます。
ダブルメカニカルシールの採用
シールセルポンプにはダブルメカニカルシールが採用されています。二重のシール構造のため、液漏れのリスクが大きく低減し、シール部の交換は1年以上不要となった事例もあります。この結果、ポンプ周辺環境の綺麗さが保たれ、作業環境の安全性が大きく改善します。耐摩耗性の高い高クロム鋳鉄
消石灰のように摩耗性の高い液体に対応するため、インペラーに高クロム鋳鉄を採用。耐摩耗性が高いため、耐久性も十分です。外部注水不要
ダブルメカニカルシールは無注水仕様のため、外部からの注水が不要となります。これにより、不要なランニングコストも削減できます。
またこれらの特長からメンテナンスの頻度も低下し、金銭コストや時間コストの削減も可能となります。
消石灰移送でお困りの際は、ぜひ一度みつわポンプへご相談ください。
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