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ヒトギの手ぬぐいの秘密

ミツトリヒトギの手ぬぐいは、現在6柄。

『成長』シリーズとして作った4柄。春夏秋冬の題材と、それぞれに意味を込めています。悠々と飛び立ち、根付いた場所で花開く春の“たんぽぽ“。ぐんぐんと力強く空に向かって伸びていく、初夏の“たけのこ“。同じものに出会わないほど多様な種類の“きのみ”。雪がしんしんと降る静寂の冬の庭に咲く“つばき“。
そして、気持ちよく風に揺られながら空を仰ぐ“チューリップ“と、カラフルでそれぞれに自由な“豆豆“。

実は、
実は、、
実は、、、

それぞれが仲間なのです。

青と黄緑と紫
黒と赤とベージュ
朱色寄りの赤。
緑と黄色と赤
“きのみ”と“つばき“の赤とはちょっと違う赤。

ミツトリヒトギの手ぬぐいは、シルクスクリーンという技法で染められています。それぞれの色ごとに版を作って、柄が重なるように刷り上げると最終的な作品が仕上がります。一昔前の“プリントごっこ“をご存知の方は想像しやすいかもしれません。

1色のシルクスクリーンの版の作り方。
色の場所ごとに版を作り、1つの作品が仕上がります。

ミツトリヒトギの表現のベースは、3色。色をたくさん使うよりも、限界まで絞り込んでいます。3色しか使っていないのに、もっと色を感じるような鮮やかな世界を表現するのがこだわりでもあります。
そして、同じ3色を使った手ぬぐいを作ると、1組3枚の版から2種類の手ぬぐいを生み出すことができるようになるのです。
色を限ることによる制約はありますが、それぞれ対になる作品同士の「仲間」感が増すことや、色が一緒だと気づかれないような表現をしよう!という私たちのモチベーションに繋がったりもしています。

お手元にヒトギの手ぬぐいがある方はお手元で。無い方は、ぜひお店で、見比べて見てください。「わ!ほんとだ〜!」と楽しんでもらえたらいいな。

物語を作るところの想いと、作る工程のこだわりが重なり合って、ミツトリヒトギの表現に繋がっているところ。今まで伝えきれていない部分も、noteで色々書いていきたいなと思っています。


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