中山満仁

プラネタリウムライター。月刊「星ナビ」(発行/株式会社アストロアーツ)に「星の都の物語…

中山満仁

プラネタリウムライター。月刊「星ナビ」(発行/株式会社アストロアーツ)に「星の都の物語」「星の街道をゆく」を不定期連載中。

最近の記事

さよならSL人吉

令和6年3月23日、JR九州のD&S列車「SL人吉」が現役引退。 鳥栖駅から熊本駅に向かう最終運行列車を上熊本駅で見送りました。 そして翌日3月24日には沿線からの招待客を乗せて熊本駅から八代駅までファイナルラン。 八代駅では罐の火を落とす引退セレモニーが開催され、その席上でJR九州社長からSL人吉を故郷の人吉市に無償譲渡すると発表されたようです。 いずれ人吉駅裏の石造りの車庫で保存されることになるのかも知れません。 八代駅で引退セレモニーを終えたSL人吉は回送列車となり

    • 須弥山世界プラネタリウム~ベトナム・バデン山~

      今からちょうど100年前の1923年、ドイツの地方都市イエナで生まれた近代的プラネタリウムの始祖「カールツァイスⅠ型」投影機は4900個とも言われる人工の星々を直径16mのドーム内の暗闇に映し出した。この「イエナの驚異」以来プラネタリウムは進化を続け、世界各地へと普及していく。 はじめは電球等の光源から放たれた光が恒星原板やピンホールの穴を通ってドーム天井に星を映し出す「光学式」だった投影機は1980年代頃からCGで再現された星空や映像をプロジェクターを用いて投映する「デジタ

    さよならSL人吉