仕事は旅だ
39歳である。
死神の足音が聞こえている。自分は何かを為し得る人間だと信じて疑っていないが、今のところほとんど何も為し得ていない。たぶん、遅咲きなんだろう。
そして、何を為したら何かを為し得たと思えるのか自分でもよくわからない。というか、何を為したとしても、一生何も為し得なかったと思いそうな気もしている。
取り憑かれている。
現状のままでいると居心地が悪いだけなような気もしている。となると、ずっと旅をしているようなものなのかもしれない。
常に違う景色を見つつ、生きていたいのだ。景色とは山とか海ではなく、一緒に仕事をする人たちだろう。色んな人と仕事がしたい。
仕事こそ誰とでも出会える可能性がある。仕事は出会いだし、仕事は旅だ。
死ぬまで何かを為し得たいというただの幻想に取り憑かれていたい。
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