「の」について語る
こんにちは、甘野充です。
今日は「の」について語りたいと思います。
「の」は中国人にとって一番有名な日本語です。
中国では漢字しか使わないため、日本語の「ひらがな」はあまり馴染みがありません。ですがこの「の」だけは誰もが知っているのです。
なぜかというと、「の」は中国語の「的」と同じ意味だからです。「的」は「だ」と読みます。
中国人は漢字を使いますから日本語の漢字は違和感がないのですが、日本語において漢字の間にちょくちょく出てくるこの「ひらがな」には馴染みがなく、困惑します。
なのになぜ「の」を知っているのか?
理由は簡単です。
「進撃の巨人」、「魔女の宅急便」、「太陽の塔」、「容疑者Xの献身」、「麒麟の翼」、
「風の谷のナウシカ」、「今際の国のアリス」、「ルパン三世 カリオストロの城」、「ノルウェーの森」
どれも中国で有名な日本の作品です。
東野圭吾や村上春樹は中国でも人気の作家です。
ほらほらほら、漢字の間に「の」が目立ちますよね。
何だこの「の」っていうのは。ちょいちょい出てくるけど。
どうも「的」と同じ意味らしいよ。
って、これ覚えますよね。⁸
カタカナは頭に入って来ないけど、ひらがなの「の」だけはがガンガン頭に入ってくる。
「の」「の」「の」「の」
漢字の間にこれでもかと言うくらい出てくる「の」。
覚えて下さいと言わんばかりです。
さすがに覚えますよね。
中国では日本っぽさを出すためにこの「の」を使います。
ほら、免税店で売ってますよね。
「優の良品」、とか。
ともかく「の」さえ入れれば日本っぽくなるのです。
「の」「の」「の」「の」。
商品や店名に「の」を入れるのがブームになったのです。
日本っぽさが出れば品質が良さそうに感じられるからです。
しかし最近では日本離れが進んでいるようです。
大体がコピーして中国オリジナルに転換できてきたし、中国製の品質が良くなってきて、あえて日本っぽくしなくても良いようになってきたからのようです。
日本人からしてみると逆に、中国語の「的」が気になっている人がいるかもしれませんね。
日本人は「的」を「てき」と読んでしまいますが。
今日はこんな感じです。
それではまた。
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