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アマノトーク 72

 こんにちは、甘野充です。

 僕は今まで、絵を描いたり、曲を作ったり、映画を作ったり、小説を書いたりしてきた。
 自分の好きなものは自分のオリジナルを作りたくなるのが僕の性分だ。
 だからいつでもオリジナルを求めていて、自分らしい何かを創作して発表したいと思っている。
 だから世の中に、人の作品をコピーしたり、AIを使って作品を作って、有料で販売する人の存在が信じられない。

 創作にはビジネス的要素がある。
 作品を作っても売れないと困る。
 だけども人のコピーをしたりAIを使う人は、ビジネスだけが目的で、売るための商品を作ることだけを考えているのだと思う。
 順番が違うのだ。

 クリエイターは創作をし、それが売れればいいなあ、と考えるものなのだ。売れる売れないに関係なく、まず創作をするのだ。
 創作はオリジナリティだ。だからコピーしたりトレースしたりAIを使ったりはしないよね。まず目指すものは人と違うものなのだから。

 だけども実際はみな、コピーから始まる。
 好きなものをコピーする。
 好きなアーティストの真似をしたり、曲をコピーして演奏したり、好きな小説の文体を真似てみたり。
 だけどもその段階はまだ趣味というか、自分が楽しむためのものだ。
 次にオリジナルが作りたくなる。自分らしいものを作る。
 そして自分らしいものが出来上がったら、それを売りたいと思うのだ。

 コピーは売ってはいけない。
 売っていいのはオリジナルだけだ。
 それは、当たり前のことだ。

 だけども好きなものって自分の作品に出てしまうよね。
 それはリスペクトだったり、オマージュだったり、パロディだったり。
 自分なりのアレンジがされていれば良い部分がある。
 そもそも完全オリジナルなんてものは存在するのだろうか?
 結局のところ、色々な要素をその人なりに複合してミックスしたものがオリジナル作品であって、まったくの新しいものなんてない。もう出尽くしている。

 独自の感性というのはその人が何を選ぶか、ということだ。
 小説の執筆は言葉選びだ。どんな言葉をどのように選択するかが個性につながる。
 読んでいて、読むこと自体が楽しい、それが小説のあるべき姿だ。
 ドライブと同じだ。目的地にゆくことだけが目的ではなく、その道のりが楽しいのだ。
 ストーリーを追うだけではなく、文章をブラッシュアップする。それが執筆作業。
 僕は今日も執筆作業をしている。

 今日はそんな感じです。
 それではまた。

もしも僕の小説が気に入ってくれたのなら、サポートをお願いします。 更なる創作へのエネルギーとさせていただきます。