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32 海沿いのパーキングに車を止めた。 ハルが壊れかけたワーゲンのボンネットに腰掛ける。 僕はハルにスマホを向ける。
31 僕の友達が車を貸してくれた。 彼は車好きで何台も車を持っている。 僕と同じ昭和世代だ。 僕が借りたのはフォルクス・ワーゲンのビートルだ。 黄色いビートル。 ハルはそれを見て、「ハートカクテル」みたいね。 と言った。
28 「アルバイトしようかな」 とハルが言った。 「制服がかわいいからアンナミラーズで働きたい」 とハルが続けた。 「アンナミラーズはもうないよ。全店舗閉店した。今はネットショップがあるだけ」 「えー!」 ハルはびっくりして、がっかりした。
29 ハルはあっという間に村上春樹を読破して、ついに最新作まで読み進んだ。 僕は最新作の「街とその不確かな壁」は電子書籍で購入した。 ハルはそれを電子書籍リーダーで読んでいる。
30 僕とハルはファミリーレストランに行った。 ファミリーレストランは昭和の時代から随分と変わった。 注文はタブレットで行って、ドリンクはドリンクバーのセルフサービス、料理はロボットが運んでくる。