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短編小説

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僕の短編小説集です。
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2024年4月の記事一覧

桜の花

 僕と彼女は桜の花が咲く荒川の土手に来た。  彼女がサンドウィッチを作ってくれて、僕たちはピクニックだ。  菜の花が咲く中、僕たちはレジャーシートをひいて座った。 「綺麗ね、桜」  と彼女が言った。 「桜より、君の方が綺麗だ」  と僕は言った 「そんなわけないじゃない」  と言って彼女は僕の胸を叩いた。 「桜は飽きるけど、君は飽きない」 「どうして?」 「君は美しいでけじゃなくて、天然でおもしろいから」  と僕は言った。 「もう」  と言って彼女は笑いながら僕の胸を叩いた

あなたを傷つける私

「あなたのことを傷つけたいと思って傷つけているんじゃないのよ。あなたのことを好きだし、傷つけたくなんてないの。だけどこれは仕方がないことなのよ。あなたにはそれをわかって欲しいの」  と彼女は言った。 「うん、僕は大丈夫だ。君を愛しているから」 「ありがとう、さよなら」  そう言って、彼女は僕の元を去っていった。  彼女は他に好きな人ができたのだという。  僕は彼女を独占したいだなんて思っていなかった。  彼女は自由だ。  鳥のように。  Free as a bird.