シェア
僕と彼女は桜の花が咲く荒川の土手に来た。 彼女がサンドウィッチを作ってくれて、僕たちはピクニックだ。 菜の花が咲く中、僕たちはレジャーシートをひいて座った。 「綺麗ね、桜」 と彼女が言った。 「桜より、君の方が綺麗だ」 と僕は言った 「そんなわけないじゃない」 と言って彼女は僕の胸を叩いた。 「桜は飽きるけど、君は飽きない」 「どうして?」 「君は美しいでけじゃなくて、天然でおもしろいから」 と僕は言った。 「もう」 と言って彼女は笑いながら僕の胸を叩いた
「あなたのことを傷つけたいと思って傷つけているんじゃないのよ。あなたのことを好きだし、傷つけたくなんてないの。だけどこれは仕方がないことなのよ。あなたにはそれをわかって欲しいの」 と彼女は言った。 「うん、僕は大丈夫だ。君を愛しているから」 「ありがとう、さよなら」 そう言って、彼女は僕の元を去っていった。 彼女は他に好きな人ができたのだという。 僕は彼女を独占したいだなんて思っていなかった。 彼女は自由だ。 鳥のように。 Free as a bird.