マガジンのカバー画像

短編小説

68
僕の短編小説集です。
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

どした、恋した?

 僕は君が恋をする瞬間を目撃した。  君は彼をひと目見て恋に落ちた。  まわりがキラキラと輝いて、光がさしたようだった。  君の目もキラキラと輝いていた。  人が恋をする瞬間、それは素晴らしい瞬間だ。  僕はその瞬間を目の当たりにしている。  僕は彼女のことが好きだ。  ラブではなくライク。  なぜなら僕が彼女と付き合うだなんてことは、現実的ではないからだ。  彼女は美しいし性格もいい。  そんな彼女を独り占めできるほど、僕は素晴らしい人間ではない。  彼女に対するリスペク