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僕の鞄の中から一枚の紙切れが出てきた。 それは映画のチケットの半券だった。 それを見て、僕は朋美の事を思い出す。 僕と朋美の関係は、ちょっと不思議なものだった。 二人とも映画が好きで、インターネットのブログを通して僕らは知り合った。 何と言うか、僕と朋美は奇妙なところが似ていた。 それは、映画は一人で観に行くものと決めているところだった。 観る映画のタイプも、趣味趣向も、考え方も、まるで違っていた。 だけどお互いに変わり者が好きだというところが似ていた。