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【事業計画編】奈良クラブの拠点は事業として成立するか。

グラウンド敷地を確保するとこまでは前回書きましたが、ここから考えなければならないのは、予算をいくらにして、どういうグラウンドを作るかということと、その資金をどう調達するのかということです。実は敷地については、すぐに支払いをするわけではなく、2022年2月までは奈良学園としても利用するため、実際には売買契約の締結と、手付金の支払いのみを先に済ませ、全額支払いは2022年3月となります。

その間に事業計画をつくり、銀行に提出し、審査を受け、融資が受けられることを確定させなければなりません。とはいえ、いくらかかるかを見積もるためには、頭のイメージを再現し、施工業者に理解してもらえないと見積もりすらとれません。ここで相談したのが大和ハウス。これまでU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジでお世話になってきたし、グラウンドはともかく、クラブハウス、寮、合宿所を作ることを考えると、まず相談すべきだと判断し、訪問しました。

このようにまだ予算がはっきり見えてない段階では、自分がどのようなものを作りたいかということと、最大予算をなんとなくイメージしておくことが大切です。

僕がイメージしたのは、人工芝2面、フットサル場2面、クラブハウス、合宿所、寮があり、グラウンド入り口からアーケード(左右にカフェや店舗)を抜けたら、芝生が目の前に広がるといったものです。アーケードの広場で新体制発表会や選手との交流会など、さまざまなイベントができたらいいなあと考えてました。大和ハウスに相談したところ、ざっと10億はかかりそうだとのことでした。

そして、同時にやっておくことは、資金調達が不調に終わっても最低限どこまでのものであれば成立するのかを考えておくことです。以下の写真を見てもらえればわかりますが、人工芝を張り替えるだけで、グラウンドとしては一応最低限整い、トレーニングはできると考えれば1億かけずになんとか形になる。仮に融資がほとんど出なくても、最悪なんとかなりそうだという最低ラインを確認できました。

工事前の奈良学園大学グラウンド

そして、落とし所の金額を探るという意味では、事業計画を作り、月々いくら返せる算段が立つか。ここが特に大切です。実は奈良クラブのトップチーム、育成部門、バルサアカデミー奈良校まで合わせると、月々120万ほどのグラウンド利用料がかかっています。自前のグラウンドにすることで、年間1500万弱のコストがかからなくなる。そういった感じで、寮、グラウンドの時間貸し、合宿所、駐車場などを加味し、事業計画を作っていくと、なんとか6億を20年返済で借りるとなんとか帳尻が合うかなという計算ができました。

そして、一旦6億(税別)という予算を組み、作った事業計画とマッチする建物、グラウンドができるかのざっくりとした見積もりを依頼し、一方で事業計画を持って銀行のアポを入れていきました。また同時
に通るかどうかはわからないものの、事業再構築補助金の申請の準備を始めました。

次回は実際の資金調達の動きと、スケジュールの話です。しばしお待ちを。

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