デザイン観察-ラ・クレメーヌ(洋菓子パッケージ)
自分のデザイン性を高めるため、久しぶりにいいなと直感的に感じたクリエイティブを観察し、「なぜよいと思ったのか?」簡単に考察していきます!
※全て個人の所感です。
ラ・クレメーヌ(洋菓子)
駅構内で販売されているのを見かけて、パッケージに惹かれて購入しました。
商品や写真については、以下サイトより引用しています。
パッケージ
画像は公式オンラインショップより引用しています。
観察ポイント
波打つグラデーション
各パッケージ上部に波打ったラインが、折加工とともに施されています。
波線によって構成されたレイヤーは明度に差がつけられていて、色相が持つ印象を崩さず、高級感と穏やかさが伝わってきます。
また、パッケージ表面の3割ほどを占めているので、目立ちやすく上記の特徴がわかりやすいです。
パッケージ下部と色分けを行う部分もカーブが採用されているため、強いコントラストを和らげています。
味のあるタッチのイラストレーション
それぞれのパッケージのメインカラーで、味をモチーフにした手書きのイラストレーションが大きく掲載されています。デッサン画のようですが、線による塗り面積が大きいため、コントラストが強く表れており、味がわかりやすく示されています。
イラストレーションのパースが完全でないアナログさを残すタッチだからこそ、優しい雰囲気を崩さず表現されています。
パターン模様
紙パッケージ、および個包装の背景には、味ごとに異なるパッケージがやや薄く引かれています。
それぞれチョコレートのブロック、紅茶の茶葉、レモンの形状をダイナミックにデフォルメ化されており、ただシンプルになりすぎることを防ぐためだけではなく、味を主張することなく裏付けています。
マドレーヌのシンボル
パッケージ中央に描かれたロゴマークは、マドレーヌそのもののイラストであり中身が非常にわかりやすく伝わってきます。
このロゴマークとロゴタイプが箔押し加工がなされているため、ポップな配色ながらも高級感を維持しています。
また、セットパッケージはマドレーヌの形状の窓でパッケージを見せているため、洒落た印象に仕上げつつセット内容を上手に開示しています。
この時、パッケージの色の切り替え部分も含めていることや全体が無彩色であることとで、セットパッケージ表面の色数が強調され、よりにぎやかで朗らかな印象を強めています。
全体
いずれもグラフィックデザインでよく用いられるオーソドックスな手法ですが、それらが高い質で、主張しすぎることなく調和しているため、秀逸なプロダクトだと感じました。
以上です!何かすこしでも役に立てば嬉しいです。
コメントもお待ちしてます。
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