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桐蔭学園小学校に合格する①

 小学受験統一模試は、志望校合格を目指す受験生及びご家族のために、様々な企画・支援をしていきます。今回は、【有名小学校合格対策講座】として、桐蔭学園小学校に合格するための対策方法を富士チャイルドアカデミー【鷺沼教室 室長 青木先生】にお伺いしました。

□真のエリート教育を目指す学園

 人間形成の根本となる、体育・徳育を重視し、これらを礎として知育があると考える桐蔭学園小学校では「育てる・伸ばす・鍛える」教育で真のエリート育成を目指しています。幼稚園から大学・大学院までの総合学園ですが、特に幼稚園から高校までの一貫教育により社会で活躍し、貢献できる人材としての基礎を形成していきます。

 また、自ら考え判断し行動できる次世代のリーダーを育てるために学園全体で新たな教育改革に取り組んでいます。その1つに小学校の授業から講義形式で学ぶだけでなく、子ども達が主体的に学んだことを活用し、お互いに学びあうアクティブラーニング型の授業を導入しています。昨年度より中等教育学校へ小学校の推薦によりほぼ全員が進学できるようになったことも進学先への安心感になっています。またICT教育の一環として学年全体でコンピューターの学習を展開していますが、その応用-発展として高学年ではレゴを使ったロボット操作を学習し世界的な大会で優秀な成績を収め志願者の憧れとなっています。

□2021年度入試

 昨年までは1回目(10月)・2回目(11月)と2回にわたって入試が行われましたが、2021年度入試は1回だけの募集となりました。入試日は男女別それぞれ1日のみ、午前・午後の2グループ制で実施されました。募集人数は男女計約70名と変わりませんが、今年度より男女各35名程度と男女比が明確にされました。入試問題の分野は男女共通です。今年度は思考力を問う問題の出題傾向や難易度が見直され、ペーパーは大問3題から2題になりました。出題される分野は限られていますが、出題頻度の高い分野においてはどのような出題のされ方をしてもよいように準備を進めておくことが大切です。またインターネット出願となり、忙しいご家庭にとっては学校に何度も足を運ぶことなく、また時間にとらわれずに出願ができるのは大変有難いことです。2021年度入試では、過去最高の志願者数だった昨年を上回り、さらに100名近く志願者数が増加し、実質倍率は約4倍となっています。

□面接・考査の対策

・面接
 例年、考査はペーパーと総合観察、保護者面接でしたが新型コロナウイルス感染症予防対策のため、今年度、保護者面接は行われませんでした。お子様には総合観察の中の口頭試問で「名前、生年月日、得意なこと、今頑張っていること、好きな事」などが質問されました。さらにタブレット端末で短い動画を見た後質問されています。男女ともに失敗に対してどのように考え対応するかを問う問題でした。場面や状況に合わせて、相手に自分の考えていることや思いを的確に伝えるには相当の語彙力が必要です。日常生活の中で子供扱いせずに丁寧に説明することや、単語のみの会話に終始していないか、気を付けてみましょう。口頭試問では過去に巧緻性や生活常識の課題も同時に行われています。個別試験を含めたテストと考えて準備しましょう。

 今年度保護者面接は実施されませんでしたが、例年は複数教室を使い、それぞれ試験官1名にて考査当日に行われます。お子様と同室しないので保護者は自分の面接に集中することができます。全体を通して保護者が桐蔭学園小学校の教育方針を理解し、考え方が一致しているかどうか、子にどのように向き合っているか、社会的なモラルやマナー、社会にどのように関心があるかを確認する質問内容になっています。
「志望動機・お子様の長所を3つ言ってください。その中で最も良い長所を更に伸ばすためにしていることはなんですか。また、伸ばしていく中で心配なことはありますか。」
「社会生活で気遣いや配慮はなぜ必要だと思いますか。お子様の前で、どのような社会的な気遣いや配慮をしていますか。」などが聞かれています。面接が始まる前に試験官より質問は両親どちらが答えても良いが各質問1分以内で端的に答えるよう指示されています。

 「志望理由は父親が担当、子育てについては母親が担当」のようにあらかじめ役割を決めておくと、慌てずに答えられるでしょう。また、同じ質問が両親にされることもありますから、ともに答えられるように準備をしておきましょう。親の面接は、保護者1名(両親でも可)でご両親のどちらかだけの出席であっても不利になったり、そのことで結果を左右したりすることはありません。面接が再び行われるようになっても良いように万全の準備を整えておきましょう。

富士チャイルドアカデミー 鷺沼教室 室長 青木先生

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