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長崎幸太郎知事・山梨県のワクチン未接種者に「外出自粛要請」の問題点【根拠なき義務化の一歩】(2022年1月25日)

*今日の内容

まず、最初に注意いただきたいのは、この動画はワクチンの有効性について議論するものではありません。
ワクチンの有効性については、概要欄のリンクに貼ってある厚生労働省のホームページのデータが、信用できるはずですので、そちらを見ていただければと思います。
この動画は、あくまでも、ワクチン未接種者だけに外出自粛を要請する山梨県の判断について考えるものです。
誤解のないようにお願いします。
さて先日、長崎幸太郎知事が、未接種者のみに外出自粛を要請しました。
そして、県の担当者は以下の2つの根拠を、未接種者に外出自粛要請の根拠として示しています。

1、未接種は感染率が2倍
2、未接種は重症化リスクが高い

ワクチン未接種なら「不要不急の外出自粛を」 山梨知事の要請に疑問 1/24(月) 17:16より)

1、「感染率が未接種は2倍」について

では、これは、未接種者のみの外出自粛要請の根拠となるのでしょうか。
より詳しく数字を見ていこうと思います。『女性自身』の記事を見てみましょう。
山梨県は以下のような数字を根拠としているようです。

2回以上接種:0.15%
2回まで接種していない:0.29%

*発症率(山梨県、感染症対策グループの集計結果)
「山梨県語った“ワクチン未接種者に外出自粛要請”の真意「健康を守ることが趣旨」『女性自身』1月24日より

ここで本当に驚かなければいけないのは、むしろ、2回以上接種している人(ブースター感染)が、接種していない人の半分もいる、ということです。
つまり、副反応などのリスクを度外視して、すでにほとんどの人が接種していますが、予防効果は2分の1にしかならない、ということです。
つまり、自己責任で打つべきワクチンが、確率2分の一の博打なっているわけです。

こう聞くと、え、何言ってるの?おまえは頭が悪いのか?つまり2回接種した人は、接種してない人の2倍予防効果があるじゃないか、だから強制してもいいくらいだろう、と思われる方もいるかもしれません。

ですが思い出していただきたいのは、昨年秋から年末、感染者が激減して、日本だけが収束していたかのような空気感すらありましたが、その背景にはワクチンがあるという説がありました。さらに、まだここまでワクチン接種が進んでいなかった夏の東京五輪では、比較的感染者数は落ち着いていました。
ですが最近のオミクロン株の感染者の数の推移を見れば、一目瞭然です。
2倍と言ってますが、0.15%と0.29%の差なんて、ほとんどあってないようなものです。
もし、外出自粛要請をやるのであれば、未接種者にだけ要請しても意味がありません。
ワクチン接種の有無は関係ありません。全県民が自粛しなければ、意味がないのです。
あくまでも、外出自粛要請をやるのであれば、という話ですが…。
すこし誤解のないように言っておきたいんですが、ワクチンは、今現在、有効とされています。

さて、ですが感染率が2分の1になるかどうかは、もはや今のオミクロン株による新型肺炎の前では誤差以下の違いでしかありません。
ですから、ワクチンの有効性は、0.29%感染する未接種者だけに自粛要請する根拠にはならないのです。なぜなら、0.15%もブースター感染する人が野放しになるからです。
ただし、繰り返しますが、ワクチンは有効です。
ですが、それは義務化や、山梨県がやろうとしている未接種者のみを排除する外出自粛の根拠にはならない、ということです。

2、「未接種は重症化リスクが高い」について

ということは、ワクチン接種は重症化リスクを低くするということです。
これこそまさしく、未接種者のみに外出自粛を呼びかける根拠にはなりません。

もちろん、重症化のリスクは、厚生労働省の分科会で、例えばファイザー製、イスラエルの統計によれば、重症化予防率が92%です。たしかに重症化を防ぐ効果は高いです。
ですが、だから未接種者のみの行動を制限していい、ということにはなりません。
重症化リスクがあるから、未接種者の行動を制限するということは、この重症化リスクに対して、国や自治体が責任を持つ、ということです。
すると先日、松本人志さんがテレビで言った言葉を理解する必要があります。

「インフルエンザの時もたくさんの人は亡くなっていた。なぜあの時に緊急事態宣言出せへんかったんやって。インフルエンザで亡くなった家族は国を訴えてもいいぐらい。来年も再来年も、緊急事態宣言出さないと辻褄が合わない」
"松本人志 政府のコロナ対応に怒り「インフルエンザの時もたくさんの人は亡くなっていた」「辻褄合わない」1/23(日) 11:14より"

松本人志さんは、インフルエンザや緊急事態宣言に関する、国の責任について話をしていますが、これ、同じ理屈で、未接種者への行動を制限することについても国や自治体が責任を取らなければいけない、ということになってきます。
つまり逆に言えば、現状では、重症化リスクは、自己責任に委ねるしかない、ということなのです。そうでなければ、無責任に国民の人権を抑圧するファシスト国家と同じになってしまいます。

では、未接種者から感染して、ワクチンをすでに接種した人にまで重症化のリスクがもたらされる、つまり接種済みへの人権侵害があるという見方はどうでしょう?
これは、もはや、それこそおかしな話です。

先ほども言いましたが、例えばファイザー製ワクチンは、イスラエルの調査では92%の重症化予防の効果があります。
ですから、周りにいる人が未接種だらけであろうと、ワクチン接種ずみの人には何の関係も、影響もない、ということです。ていうか、だからこそ、ワクチンを接種するんですよね。

まとめ

というわけで、山梨県が未接種者に求めた外出自粛要請の2つの根拠

1、未接種は感染率が2倍
2、未接種は重症化リスクが高い

は、いずれも、未接種者の行動を制限する根拠にはなりません。
むしろ、ブースター感染を完全に放置して、結局、感染の封じ込めはできなずに人権侵害のリスクだけが残るということになります。
また、繰り返しますが、ブースター感染が存在する中で、差別を煽ることリスクを冒す意味があるのか、今一度、山梨県の方々には考えていただきたいと思います。

それでは、ご意見などありましたらよろしくお願いいたします。
ところで、最後に、誤解を防ぐために、これだけは注意していただきたいのですが、この動画は、決してワクチンの有効性について議論するものではありません。今現在、ワクチンは、有効、とされてします。
ワクチンの有効性については、概要らんのリンクに貼ってある、厚生労働省のホームページのデータが、信用できるはず、ですので、そちらを見ていただければと思います。
それでは今日もありがとうございました。

*情報もと、素材もと

厚生労働省 新型コロナ Q &A

ワクチン未接種なら「不要不急の外出自粛を」 山梨知事の要請に疑問 1/24(月) 17:16 

「山梨県語った“ワクチン未接種者に外出自粛要請”の真意「健康を守ることが趣旨」『女性自身』1月24日

追加接種の効果(第26回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/uploads/11-2.pdf


松本人志 政府のコロナ対応に怒り「インフルエンザの時もたくさんの人は亡くなっていた」「辻褄合わない」1/23(日) 11:14

*ワクチン義務化の問題点はこちら

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