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氏・姓、そして…家族が消滅する家族が消滅する【戸籍と氏、選択的夫婦別姓の問題点、アベマプライムを見て】(2021年10月18日)

■今回の話のまとめ
選択的夫婦別姓にするためには、戸籍をなくす必要がある。
戸籍をなくすと、氏・姓・ファミリーネームの意味がなくなる。
しかし、裁判の判例ではいかなる立場にかかわらず、氏・姓の重要性に異論はない。
選択的夫婦別姓は、氏や姓の話なのに、氏を無くす法改正を求めるもので、そもそもナンセンスな議論である。

■今回は、八木秀次(麗澤大学教授)先生・佐々木俊尚(ジャーナリスト)さんのお話の場面に注目しました。

*追記:後半に出てくる佐々木俊尚(ジャーナリスト)さんのご意見は、あくまでも戸籍という制度を批判したものであり、選択的夫婦別姓について言及したものではありませんでした。
というわけで、佐々木さんに対する私の反論は無視してください。次回以降、注意して配信しようと思います。(2021年10月19日 0:10)

■元ネタ動画はこちら

■上記動画の完全版はこちら

■八木秀次先生のご意見(*筆者の補足つき)①
1つの戸籍は、1つの氏
(*戸籍は、1つの「家族」を表す、究極的な身元保証)
(*つまり、氏という1つの基準。さらにいえば、これが日本における厳密な意味でのファミリーネーム)
*ちなみに、戸籍制度は、世界的にも、極めて精度が高い身元保証制度である。
■八木秀次先生のご意見(*筆者の補足つき)②
1つの戸籍2つ以上の氏は存在し得ない、2つ以上の氏が併存した場合、戸籍内での共通した氏が消える。
(*つまり、1つの氏という基準にもとづく、「家族」という概念がなくなる)
■八木秀次先生のご意見(*筆者の補足つき)③
以上のことから、選択的夫婦別姓によって戸籍の制度が変更された場合…、
氏名の法的な性格が変わってしまう。
(*つまり、氏の法的な意味がなくなる)
■八木先生の③氏名の法的な性格が変わってしまうという話について
逆に、選択的夫婦別姓にするためにはどのような手順が必要かを考える。

■あえて、選択的夫婦別姓を推進するための手順を考えてみる

・選択的夫婦別姓を推進するための手順①

戸籍をなくす)
戸籍をなくすと、氏(=姓)の法制上の意味がなくなり、
姓も名前も、一つの「名」にすぎなくなる。

例)
これまで氏名「山田・太郎」さん、つまり「山田」という親の子である「太郎」さんだったものが…。

→一つの名である「山田太郎」になる。

→「山田太郎」さんの下の兄弟は、「山田太郎・中村ゴン左衛門・佐々木エクスプレス・三津間なんとか・アルフレッドサヒーン…」などなど、なんでもありで、
名前のうえでは「山田太郎」さんとの兄弟関係がなくなる。
親子関係をあらわす標識としての氏・姓が消滅する。

・選択的夫婦別姓を推進するための手順②

ファミリーネームの意味がなくなる(法制上、氏という概念そのものが消える)ので…、
氏をつける意味がなくなる。(*氏・姓をつけても、すべて個人名になる)

・選択的夫婦別姓を推進するための手順③

氏がなくなるので、誰がどんな名を名乗ってもよい。
■選択的夫婦別姓という無意味な議論
・そもそも「姓」や氏に、こだわるのか?
…という問題になる。

・裁判の判例では、選択的夫婦別姓についていかなる立場であっても…、
氏や姓に、人格権(要するにその人が人生を賭けて築いてきた財産や名声)を認めることは一致している。
*要するに、氏や姓は大切であることに異論はない。

・そもそも氏や姓に利益がない、と考えている人が、この問題に興味を持つことはありえない。

・ということは、氏や姓の存在意義を失わせる、選択的夫婦別姓の議論そのものが、無意味である。
■八木秀次先生のご意見④
問題があるなら、通称を利用すること。
■佐々木俊尚さんの意見(八木先生への批判)
①家制度、長男が氏を継ぐというシステムは、戦後日本では崩壊している。
②生涯未婚率が3割4割
③戸籍とか家制度は、現状に即していない

*追記:こちらの佐々木俊尚(ジャーナリスト)さんのご意見は、あくまでも戸籍という制度を批判したものであり、選択的夫婦別姓について言及したものではありませんでした。
というわけで、佐々木さんに対する私の反論は無視してください。次回以降、注意して配信しようと思います。(2021年10月19日 0:10)

■チャンネル主の佐々木さんへの反論(2021年10月19日 0:14無効な意見です)
①家制度はなくなたが、それ自体は戸籍制度を改変すべき根拠にならない。
(*すみません。ページ上部の動画内では、チャンネル主が家制度が崩壊した根拠はない、という言い間違えをしています)

②未婚率というデータは…、
姓をめぐる、選択的夫婦別姓の議論では、ナンセンス。
無意味なデータ、根拠。

③現状に即していない=根拠は、生涯未婚率。
…であるならば、選択的夫婦別姓の議論とは、関係がない根拠にもとづいており、無意味な意見である。

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