「お母さんに気持ちを伝えてみよう」について

いつか書こうと思っていたテーマに、そうまくんが昨日の配信で触れていたので、このテーマで書きたくなりました。

ゆきむら。さんも言っていましたが、子どものころは、自分の本当の気持ちを親に伝えるのはとても勇気がいることだと思います。
言っても私の気持ちなんて全然わかってくれないのではないか、「そんなの聴いてないでもっと勉強したら」とか言われてしまうのではないか、そう思ってなかなか言えない。

でも、夜のライブに行くのは親に内緒は難しいし、CDやライブチケット、グッズと、買いたいものがたくさんあるのに、お小遣いだけでは足りないから、、、、というような理由で、何かイベント事があるタイミングで親に話そうと思う人は結構いるのではないかと思います。

そんなタイミングで、騎士Aグループ配信でも、昨日のそうまくんの個人配信でも、「自分の好きな人のことを、胸を張って親に伝えて欲しい」というメッセージが伝えられました。

なので、このタイミングで、思春期の娘(💚リスナー)の親として、私が思っていることを書いてみます。

娘が、四六時中イヤホンを耳に突っ込んだまま、何をやっているか全くわからなかったときと、少なくとも娘の好きなものがわかっている今とでは、親からみれば絶対に今の方がよい状況です。

私は、不登校でひきこもりの娘のことを少しでも理解したい、何か娘の助けになりたいと、2月のライブをきっかけに騎士Aのことを調べました。娘はライブに行きたいと言っただけで、それがどんな人かなど説明されたわけではないので、もし娘が普通に学校に通っていて何もいわなかったら、今も知らなかったし、興味をもたなかったかもしれません。

娘の真剣な気持ちが分かったのは、娘が「(しゆんくんの)個人配信を聴かないで欲しい」とはっきり言ってきたからです。以前書いたように、私は一昼夜かけてそれを受け止め、以来一度も聞いていません。娘を、自分とは異なる一人の人間として認め、娘の世界を尊重したいと思ったからです。

母親は子離れがむずかしいとよく言われますし、実際私もそう感じています。自分のおなかの中にいた子を産み出し、一日に何回もおっぱいをあげて、おしっこやうんちを替えて、24時間常に母親業をやって、子どもを育ててきました。いつのまにか子どもは大きくなり、自分のことは自分でできるようになり、親とは違う一人の人間として成長しているのですが、無心で育て続けている親は、そのことに気づきにくいのです。

気持ちを伝えてくれた娘を否定したり、悪く思うことは全くありませんでした。
なぜなら、母だって昔は少女だったのだから。

私自身、10代のころは親に反発していました。厳格な母に育てられ、親に私のことが理解されることは一生ない、自分の好きなものを親に伝えるとか絶対無理、と決めつけていました。好きなロックバンドのポスターを部屋に貼り、ラジオを枕元に置いて深夜放送を聞いていました。(オールナイトニッポンの月曜第2部だったので、火曜はいつも学校で眠っていた)。

当時、ラジオのパーソナリティに気持ちを伝える手段ははがきだったので、毎週せっせとはがきを書きました。今はキャスでコメントとかお茶とか、ツイッターでタグ付けとか、信じられないくらい簡単に気持ちを伝える手段があります。便利な世の中で本当に驚きます。

高校時代、親からライブチケットを買うお金をもらって、ライブも一人で行かせてもらっていましたが、その人がどんな人か、親に話したことは一度もありません。当時私が大好きだったロックバンドのボーカリストは、後に作家になり、芥川賞を受賞し、今でもメディアで活躍しています。(辻仁成さん)

この人を好きになりはじめたころから、もう30年以上たっています。その間に私は、現実世界で彼(今の夫)に出会い、恋をして、結婚し子どもを産み育ててきました。恋愛期にはその人の存在は私から遠ざかり、出産、育児期には存在すら忘れていました。
最近、SNS上で再び出会うことができたので、投稿を読ませていただくなど、楽しんでいます。

娘にも、そんな人がいてもいいのかなと、私は思います。好きな人に気持ちを伝えることや、好きな人の存在に自分の生きる理由を見出したり、活力をもらったりすることは、人生を豊かにすると思うからです。娘の気持ちが30年続くかどうかはわかりませんが、少なくとも娘がいつかリアルな恋をするときまで(しないかもしれないけれど)、存分に”推し事”をすればいい。私はできるだけ協力しようと思っています。

それだけに、娘が彼氏を連れてきたのに近い心境で、しゆんくんのことを見てきました。正直ツッコミどころはいくつもありますが、若者らしくて好感が持てることの方がずっと多く、親としては、娘が好きになった人がこの人でよかったと心から思っています。

世の中にはいろんな母親がいるので、みんなが私のように思うかどうかはわかりませんが、少なくとも私は、誰に強制されたわけでもなく、好きこのんで、自分の子どもたちに無償の愛を注いでいます。勉強ができるからとか、親のいうことを聞くいい子だからとか、そんなことは全く関係ありません。ただあなたたちが私の子として生まれてきてくれたから。愛する理由はそれだけで充分すぎるほどです。
自分が母親になって初めて、そのことがわかりました。

娘をはじめ、騎士Aリスナー世代の若い子たちがこんな長い文章を読んでくれるかどうかはわかりませんが、せっかく全国の店頭に騎士AのCDが並ぶ絶好の機会なので、ぜひお母さんに気持ちを伝えてみてほしいなと思います。
口に出すかはわからないけど(私も娘に言えていないけど)「伝えてくれてありがとう」って、思うお母さんも多いのでは、と思います。

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