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カメラ遍歴を振りかえる

とある人に、なぜ写真を撮るようになったのかを聞かれた。
そういえばどうしてだっけ、としばし記憶を遡る。
最初は友達と旅行したときに、普通に撮る程度だった気がする(…とここまで書いて昔の写真を振り返ったらそうでもなかった。旅先の写真めっちゃ撮ってた)。
でも、いまみたいに写真を撮るために出かけることはしていなかった。
元々「残しておくこと」と「見返すこと」が好きだったわたしは、写真にハマる要素を持ち合わせていたのだろう。たぶん。

聞かれてから、ふといままでどんなカメラを使ってたっけと気になって調べてみた。
とはいえ、あまりに古いものはたぶん残っておらず、代々データを引き継いでいるMacに残されていた写真から推測する。
きっと長くなるであろうことが予想されるので、ここで引き換えるもよし、途中まで読んで投げ出すもよし。どうぞ気楽に、ご自由に。

FUJIFILM FinePix F410(2003〜2007年ごろ)

残っているデータの中で一番古いコンデジ(だと思われる)。
おそらくカメラは父が買ってくれたものか、父のものを譲り受けた可能性が高い。
子どものころは、父がフィルムの一眼レフで写真を撮っていた。そういえば、あのカメラはどこへ行ったんだろう。

新宿御苑 with サギ。
こんな時代から同じような写真を撮っていたことに驚くやら成長のなさに笑うやら。
ディズニーにどっぷりハマっていた時期。
キャラが好きというより、夢の国の空間がとても好きだったのだ。 シーとランドに、年間最低4回は行っていた。
最近はめっきり行かなくなった。
高くなったというのも理由のひとつだけれど、行き尽くしたという感覚もある。
当時、わたしの一番のお気に入りだった画像。
なんならPCのデスクトップにしてた記憶。
夕陽だったりライトアップだったり、「好きなもの」自体はたぶんあまり変わっていない。
友達と行った北海道旅行。
これは小樽だったはず。
7人旅という大所帯。くだらないことで笑いこけていたなと懐かしく思う。
コロナになる前は、大人数での旅行もかなり行っていた。またいつかできるかな。
たぶん、光が丘公園。
友達と花見+バドミントン大会。
それにしても、いまも同じような構図で撮っている気がしなくもない。
言わずと知れた(?)ジブリ美術館。
このとき初めての来館。
みんなではしゃぎまくった(若かった)。
多摩川沿いでの花火。
花火をどこでできるか友達と頑張って探して、はしゃいだ記憶(はしゃいでばっかりか)。
この写真はいまでもお気に入り。

この時は一眼レフなんて頭になく、ただ写真を撮ることが楽しかった。
ISO、シャッタースピード、絞り値なんか知ることもなく、オートで撮っていた記憶しかない。でも、このデジカメの写真の色合いも好みだった。そのせいなのかは覚えていないが、それなりに長いこと使っていたようだ。
当時、お金があったわけでもないから、単純に買い替えられなかったという話がありそうな気がするが、覚えていないから好みのカメラだったということにしておこう。

FUJIFILM FinePix F50fd(2007〜2008年)

写真をピックアップしていると、昔もいまも似たような場所に訪れているんだなと実感する。そして、意外にレアな写真が残っていたりもして面白い。
そして、このカメラの使用期間が一年ほどと異様に短い。

ブレてーる。
イルミネーションをよく見に行っていた。
いまも行くが、うまく撮れたなと思うことが少ない。イルミネーションというか、夜景は難しい。
新宿なような気がする。
サザンテラスあたりか。
またディズニー。
クリスマス仕様。人がえぐいほどいる。
友達となら人混みですら楽しい。
このときは、友達と行くついでに写真を撮ることがほとんどだった。
写真のために出かけることは、たぶんしたことがなかっただろうと思う。
いまはもう亡き、鶴岡八幡宮の大銀杏。
まさかこれが倒れてしまうことになるとは予想もしなかった。
箱根へ家族旅行をした時に行ったガラスの森美術館。
なんにも考えずに綺麗だなと思ってシャッターを切っていたはず。
意外に面白く撮れている。
いまも昔も変わらず好きな新宿御苑。
桜の時期なのに思っているより人が少ない。
これも新宿御苑。
コロナ前の数年はひどい混雑だったのに、2008年ごろはさほどでもないようだ。
弾丸京都旅行(日帰り)。
この写真を見返して思ったのは、まず人が少ないこと。かなり昔に紅葉の時期に行った時も動けないような混雑ではなかった。
外国人観光客と、日本人の観光客も意外と少なかったのかもしれない。
この日は4月5日だった。
こんなに人がいなかったかと驚く。
平安神宮。
結局、これ以来しだれ桜の咲く平安神宮に行けていないけれど、本当に素晴らしい景色だった。
さすがにそれなりに混んではいたけど、動けないというほどでもなく。
いま見ても綺麗。
場所は変わって、東京・亀戸天神。
よく行っている藤まつり。
実はここも当初はいまほど混雑していなかった。まあ、小さな境内だからそれなりにぎゅうぎゅうではあるけれども。
そして、この時は5月3日でこの満開ぶり。ここ近年は暑い日が続くせいか、満開も散るのも早い。
こんなに綺麗に満開だったのか、と驚く。
ここ何年かは、タイミングが悪いせいもあるが、ここまで綺麗に咲いている姿を見られていない。
ちょっとだけレア写真。
これはいまはもう閉館してしまった、お台場にあった大江戸温泉物語。
温泉好きな友達と、しょっちゅう遊びに行っていた思い出。ドクターフィッシュを試して笑い合ったり、外の足つぼで悶絶したり。中の屋台も楽しい空間だった。

この時もほぼオートで撮っていたと思われる。
カメラが変わったことで、解像度が上がって綺麗な画像になってきた。夜景はISOが自動で高くなっているせいか少し粗いものの、かなりよく撮れている。それに伴って、当然写真のデータも重くなってきている。
このときは、まだボケる写真が撮りたいというような欲求もなく(そういう知識もなかったというほうが正しい)、ただ写真を撮っていた時代。でも、京都へ行ったり藤まつりへ行ったりと、写真のための外出が少しずつ増えてきた模様。

FUJIFILM FinePix F60fd(2008年〜2009年)

これも1年くらいしか使っていない。
この時代はまだガラケーが主流で、わたしは割としょっちゅう機種変をしていたから、新しいコンデジが出ると飛びついていた可能性がなくもない。
ただ、この辺から撮る量が激増しはじめていた。目についたものを手当たり次第撮っている感が強い(…いまもか?)

相変わらずのディズニー。
どんだけ行ってたのかってくらいには写真があった。
パレードも何年も見てないな。
夏に行った北海道旅行にて。
初めての旭山動物園。
これ以来、行けていないけど晴れている時にもう一度行きたい。
中に絶対だれかいるだろうと思う熊。
座り方よ。
オオカミの森がオープンしたところだった。
わんこのようでかわいかったな。
こういうのはいまも撮りがち。
札幌観光中。
自転車をレンタルして走り抜けた。
風が爽やかで気持ちよかった思い出。
自転車に乗りながら撮る(良い子は真似してはいけません)。
コンデジだからできたことだなと思う。
有名な時計台。
このときも光と影のコントラストが好きだなと思って撮った一枚。
またかという声はスルーしておいて。
25周年のランド。
このときは、アホかというほど行った。
六本木の新国立美術館。
昔からこの場所が好きだったことを写真を見て思い出す。ピカーンとした太陽は、逆にいまちゃんと撮れないかもしれない。
この構図の桜写真が多数。
いまも同じような構図で撮っているから、わたしの好みなのだろう。
最初、どこだか分からなかったが、どうやら上野の東京国立博物館だったようだ。
確か、阿修羅展をやっていたころだったはず。
この展覧会、素晴らしかったのだが、混雑もものすごかった。
伊豆高原に友達と旅行。
このお宿、いたく気に入って何度かリピートしている。このときが初めてのきらの里。
2回目以降は放し飼いになっていなかったウサギさん。
触れ合いが楽しかったけど、仕方ない。
ちょっとレア。
いまはもう見られない、綺麗に修復される前の日光東照宮。

写真の量から分かるように、とにかくいろいろ撮っていた。
それでも、友達とどこかに出かけた時に撮る写真がまだ圧倒的に多い。この時は旅行にもよく行っていたから、旅行先の写真も多数。
携帯の写真は、いまみたいに鮮明には撮れなかったのもあって、コンデジはわたしにとっては必須アイテム。小さいから荷物にもならないし、という理由でよく持って行っていた。
まあ、いまとなってはカメラは重かろうがなんだろうが持っていくけれど。

Nikon Coolpix P50(2009年〜)

ここから長年使ってきていた富士フイルムからニコンへ鞍替えしている。実は理由はあまり覚えておらず、カタログか店頭で見て気に入ったからとかだったのかもしれない。
ただ、これも1年足らずしか使っていない。どうやら上のFine pix F60fdと併用していた記録があるから、こちらの方が気に食わなかったのか。自分自身の思考が謎である。

友達と行った伊勢神宮。
諸事情があって日帰りだったが、かなりタイトなスケジュールだった。
さすがに伊勢の日帰りは無理がある。
かなり広角だった模様。
(当時は広角だとか望遠だとかの把握はしていない)
道に迷った末に見つけた鳥居。

この伊勢神宮旅行の時に、弟の一眼レフを借りて出かけた。
コンデジと一眼レフの併用である。弟が一眼レフを買ったのを見て、少し興味が湧いたのだ。なにも分からないまま、とりあえずシャッターを切っていたが、そのときの画像の綺麗さと、うしろのボケに感動した記憶がある。
ただし、このカメラはわたしにとっては非常に重く、持ち歩くのが一苦労だったのもあって、すぐに一眼レフがほしいとはならなかった。

Canon EOS 30Dで撮ったもの。
設定も何もほぼせずに撮ったのに、こんな風に撮れるのかと驚いた。
こんな写真を撮れるなんてと思ったのもきっかけのひとつ。

FUJIFILM FinePix S200EXR(2009年〜2013年)

このカメラが、一眼レフを持とうと思った一番のきっかけになった。わたしはこれがとても好きで、富士フィルムの持つ色合いが大好きだった。
このカメラはいわゆる一眼レフではなく、一眼レフ風のコンデジと言ったほうがいいかもしれない。なぜなら、レンズ交換ができないからだ。
代わりに、30.5mm~436mmをカバーした上でマクロ撮影も可能という万能さだった。

かなり昔の機種のせいで、もうページ自体はないものの、プレスリリースが残っていた。

月もこんな風に撮れる。
早朝の厳島。
サギがいると撮るのは昔から。
六本木ミッドタウンのイルミネーションを撮るのも昔から。なんだかんだで、結構例年撮っている。
桜もこんな風に寄れたり。
広角で撮れたり。
ちなみにこのときはRAWデータという存在を知らないため、jpeg撮って出し。そもそもRAWデータを残せたのかも分からないが。
富士フィルムの色の作り方は個人的にとても好きだった。
望遠もできる優れモノ。
マクロ撮影。
厳島の鹿。
ハワイ。
夕陽がとても綺麗だった。
これはいまでもお気に入りの写真。
夕陽を浴びる海。

ハワイに行った時、すでにD5200は手に入れていた状態だった。
どちらを持っていくか散々迷い、買ったばっかりで設定もまだ十分ではなく、慣れていないカメラを持っていくのを躊躇して、富士フィルムのカメラにした。
とてもいいカメラだったといまでも思っているが、デメリットを挙げるとすればシャッターが切られるまでのタイムラグ。どうしてもワンテンポ遅れることが、撮っているうちに気になってしまった。遅れる=状況によってはブレやすいとなるのが、写真をたくさん撮るにつれて気になってきたのだ。

NIKON D5200(2013年〜現在も時々使用中)

そしてようやく一眼レフを手に入れるのである。
D5200で撮った写真は散々載せているので割愛。
このカメラを買うのに、半年以上悩んだ。電気屋に何度も足を運び、店員さんに話を聞き、カタログをかたっぱしから見てどれがいいか思案した。

このとき、本当は最初Canonを買おうと思っていたのだ。
富士フィルムにしなかった明確な理由は特にないのだけど、わたしのなかで一眼レフといえばCanonとNikonというイメージがあったせいだと思う。ほかにもいろいろメーカーがあるのに、いま思えば視野が狭かったなと思わないでもない。が、そんなのはいまさらである。
それはさておき、直前までCanonを買おうとしていたわたしがなぜNikonにしたのか。

シャッター音がとてもしっくりきたから。

それだけ。
本当にそれだけ。ピンときたと言い換えてもいい。
正直なところ、スペックとしてはどちらを選んでも大差ないと色んな店員さんに説明されていて、持った感じもそこまでの違いはなく、決め手に欠けていた。
そこでシャッターである。
それを切ってみた感触が、Nikonの方が圧倒的にしっくりきたので、あんなに悩んでいたのに、そこであっさり決めた。
そして、D5200を買ってから写真のこと、カメラのことをちゃんと知ろうと本を読んだり、実践したりと取り組みはじめた。そこからどんどんと沼にはまっていき、長いこと使う結果となったのである。

余談だが、D5200と並行して使っていたコンデジがある。
NIKON COOLPIX S9300とOLYMPUS STYLUS TG-3 Toughだ。
旅行に行く時に、しばらくコンデジと併用していたのだが、いつの間にかしなくなった。ただ、オリンパスのコンデジはまだ手元にある。
その理由が「水の中で使えること」だ。
海に入る旅行の時にとても重宝する。が、最近はあまり出番がない。広角レンズに切り替えると結構面白い写真が撮れるのと、彩度高めな写真が撮れて意外と楽しいカメラでもある。
とはいえ、一眼レフに慣れてしまうとついそちらばかりを使ってしまうのだ。

NIKON Z6II(2021年〜)

現在のメインカメラ。
こちらも写真はすでに載せているので割愛。

わたしにとって、とてもいいカメラ。
まだ試行錯誤している部分も多くあるけれど、撮っていてとても楽しいカメラとレンズだ。

目下のところ、もう少しレンズがほしい。
分かってはいたがフルサイズのレンズはどれも高い。正直、すぐに手が出るような値段ではない。
いろんな人の写真を見るようになったが、このレンズ持ってるのが羨ましいと思うことも多々ある。
羨んでも仕方がないので、手持ちのレンズでどう表現するかが現状の目標でもある。こつこつお金を貯めて頑張ろうとも思っている。

それにしても、写真を撮りはじめて19年も時が経っていることに驚いた。
そんな長い間撮っていたとは思っていなかった。なんの根拠もなく、せいぜい10年くらいだろうと思って振り返ったらとんでもなかった。一眼レフをはじめてからは10年ほどだけれど。


などと言っていたらこんなに長くなってしまった。
最後まで読んでくれた人がいるかどうか分からないけれど、もしここまでたどり着いてくれた人がいるのならば、心から感謝を。

写真って楽しいなと思ってもらえたなら、なおうれしい。



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