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奥歯が痛ければ、耳鼻科へゆけ

もし、
わたしが明日死ぬとしたら、
遺言は迷わず
「奥歯が痛ければ、耳鼻科へゆけ。」

11月に入ってからというもの、
家族がみんなバタバタと体調を崩し、
私自身もえらい目にあった。

家族がみんな発熱と体調不良から回復して、
ホッとしたのもつかの間、
何やら私の奥歯が猛烈に痛い。
奥歯を何者かがぶっ叩いている感覚。
「きさまの奥歯はもう終わりや」
という幻聴までした気がする。
それに加えて、鼻水が止まらず、
日中笑えないほど頭と顔面が痛い。
このまま死ぬんじゃ…と思うほど、
気分が滅入って、
何もする気にならなかった。

それに加えてこの私が、
10日もお酒を飲まなかった。
これは大変ゆゆしき事態。

奥歯だから、歯医者かな。
と思ったのだけど、
歯医者ってなんであんなに予約が取りにくいのか。
予約の電話すら億劫で、
行かずじまい。

そんな時、
この症状はまさか、と思い、動いた。
10代の頃から慢性副鼻腔炎を抱える
鼻の病気のプロフェッショナルな夫に、
細かく症状を聞いてみた。

「鼻水が止まらない」
「水が変な味に感じる」
「目の奥が痛い」
「頭が痛い」
「顔が痛い」
「しんどい」

全部…当てはまりますやんか。
意を決して、耳鼻科へ向かった。

先生のひとこと、
「はい、よくある副鼻腔炎ですね~」
んがーーーー!
今まで夫の副鼻腔炎を患う姿を見て、
「そんな季節が来たのね」と嘲笑っていた自分よ、
土下座しろ!

レントゲンのようなものを撮られて、
見たら鼻の周りは真っ白。
鼻腔にウイルスが入って、膿が溜まっているとのこと。
先生曰く
「看病の疲れもあるんやろうね~」
とのこと。
とほほのほ。

これほどしんどいのは、
産後切れ痔になった時以来かもしれない。
あれもえげつなかった。
「いやいやいや、出産が痛いのは知ってたけど、
その後の切れ痔は聞いとらん」
と憤った記憶が。

ここ数日、
毎日薬をきちんと飲んで、できる限りのんびり過ごしている。
こんなに健康であることのありがたみを感じることもないだろうな。
良い経験した。

来年は、厄年。
副鼻腔炎どころの騒ぎじゃないことが起きるかもしれない。
厄払い行こ。
仏様、神様、頼むので痛いのとしんどいのは勘弁してください。
35歳、切に願います。はい。






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