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ひとりでいる理由

人と長い時間一緒にいられない。

どんなに好きな人でも、同性でも異性でも家族でも長い時間過ごすことができない。これは生きていく上でとても損なのでは?と最近思うようになった。仕事や結婚など、これから様々な人と長い時間を過ごすだろう。血の繋がった家族でさえも1泊2日の旅行が限界なのに。これはマジョリティ?それともマイノリティ?

家族で家にいる時は、苦しくなったら自分の部屋に逃げ込める。そして、好きな音楽を聴いたり、少し片付けをしたり、ぱらぱらとお気に入りの本を読むと心にゆとりが出来てまた人に会いたくなる。しかし、旅行は逃げ場がない。綺麗な景色を見ることや、美味しい物を食べることは好きだ。だけど、ずっと誰かと行動を共にしてでもしたいことかな……と考えると、ひとりで家の中で作業をしている方が楽しい。たとえ、3食カップラーメンでも。

その理由として思いつくのがひとつ。私は頻繁に体調が悪くなる。それも急に。さっきまで楽しく話していたのに、急に吐き気に襲われて口数が減る。すると、一緒にいる人は「楽しくない?」と考えて(いる気がする)、共にテンションが落ちてゆく。元気に振る舞わなきゃ、楽しいアピールしなきゃ、と考えると、どんどんどんどん具合は悪くなっていく。それがいつ起こるかわからないし、わりと頻繁なので、そんな賭けをしに出掛けるくらいなら家にいたくなる。

きっとそういう性格の人もそういう性格だからこそ得することもあるはずなのだ。けれど渦中にいるから、ひとりでぐるぐると考えて苦しくなってしまう。私もそのひとり。

この文章を読んで「わかる!」と思ってくれている人がいたら、ひとりいてくれたら私は嬉しい。

#コラム


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