子どもをつくらない生き方

まだまだ、「誰しもいい年齢になったら結婚して子どもをつくって…」が当然で、そうではない選択をした人に不自由さを感じさせてしまう世の中なのだろう。

私は反出生主義に反対の立場だ。出生(を義務付けたい)主義者ではなく、反・反出生主義といったところだ。子供をもたない選択について周り(孫が欲しい親とか)があれこれ言うのは本当にやめるべきだと思うという点では中立に近い立場かもしれない。

生命誕生の押しつけはダメだと思うが、同時に生命非誕生の押しつけも当然よくない。こう言うと反出生主義者は「でも親は子に命を始めさせることを押し付けたから」と返してくるが、あなたの命を勝手にスタートさせたのはあなたの親だけなはず。あなたの人生の始まりに一切関与していない他人にその理屈を通そうとするのは身勝手すぎる。


反出生主義者のうちの一部がしばしば、子を育て奮闘している親につっかかっていき否定的な言葉を浴びせる場面を見てきたので、私は反出生主義が嫌いになった。
反出生主義の考え方自体は否定しないし、興味深いとすら思っている。
でも反出生主義広めたがりの人は、他所の家庭に干渉して自分の手で生命の発生を抑えることが正義だと信じて疑わないわけだ。自分の子孫を残さないだけでは満足していない人が少なからずいるのを私は問題視している。

(言葉を向ける場をきちんと選んでいる良識的な人にとっては気を悪くしてしまう文章となっているかもしれないので、お気を悪くされたらブラウザバックしてね。)

私は正直、親に産んでもらったこと、育ててもらったことに感謝こそすれ憎むなんて考えたこともなかったので、何故そんなに全ての親という存在を「絶対悪」と認識しているのか全く理解できない。

つまりその逆で、毒親に育てられたとか劣悪な遺伝子を残されたとかで親を恨んでいる人に私の持っている親像は想像もつかないのだろう。

それぞれ育った環境によって違う親像をもっているから、毒親育ちに親に感謝しろなんて口が裂けても言わない。だから、親を憎んでいる人達も、他人の親に自分の親像を当てはめて勝手に他人の親を悪者にして攻撃しないでほしい。
あなたがたまたま見かけた文章の端を切り取り都合よく想像し「悪い親」だと認識してネット上でメッセージを送ろうとしている「誰かの親」は本当に悪人ですか?

心の中で悪者にするのは自由ですが、相手に通知が行く形で自分の思ったことを伝えるのは相手を傷つけることになると理解していますか?

自分は子どもを持ちたくないのに子どもを作れなんて言うやつがいたらそいつと口論したらいいんですよ。
何もあなたに向けて言っていない、真っ当に子を愛し子育てを頑張っている親を標的にするのはおやめくださいね。

絶対にどちらかが折れることは無い(出生数ゼロにもならないし子持ち義務化にもならない)世界での主義の対立なので、双方の考えを持つ人々は共存していかなければならない。無闇に衝突し傷つけ合いたくはないなあ、と思っております。

子どもを産むこと、産めと言うこと、産むなと言うこと、産まないこと…どれも決して絶対的な善行でも悪行でもない。産むか産まないかはその人が善いと思った方の選択をし、他人には口出ししない、させないことが一番いいのではないか。

途中語りかけるように熱く語ってしまったので文体がバラバラで反省しております。精進します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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