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①恋人にお金を貸してと言われたら?

その昔。
アッシー
メッシー
ミツグくん
という女性を大切にしてくれる殿方がいた。
残念ながらワタシはご縁がなく・・・出会うことはなかったけれど・・・

今や日本では「ホスト」という職業が普通である。
もっと前ならホストではなくジゴロだったのかな?いやヒモ?それともダメンズ?少しおしゃれに言うなら髪結の亭主といったところだろうか?

そんな事を書いていたら思い出した事例がある。

彼女はお金にシビアな人だった。決してケチという訳ではなくお金の貸し借りがとても嫌だと公言していた。
貸したお金は返ってこないと思っている人だったので「貸したくない」と言ってた。
そんな人が恋に落ちた。
相手は兄弟で会社を経営していたが経営不振で結局少しずつ恋人にお金を渡すようになったそうだ。
初めは「貸していた」そうだ。
だが、恋人はなかなか働こうとしない。鬱があったので彼女も強く言い切れず支えていた。
毎月、月末になると恋人のため息が増えていったそうだ。
何かあるのかな?と思い不安になったので聞いてみたら会社を立ち上げる時に作った借金の返済があると言われた。
それはいつまでなのか?金額はいくらなのか?と問いただすと
2年後の⚪︎月と答え、金額は言わなかった。何度も聞いたけれど答えてくれなくて痺れを切らした彼女は毎月いくら必要なのか聞いたそうだ。

ここまで聞くとワタシなら詐欺なのではないかと疑ってしまう。
ところが彼女は意を決して毎月、恋人のためにやりくりをして2年間お金を振り込んだそうだ。
そしてとうとう2年後の⚪︎月になった。
正直彼女はその事で気持ちがすり減ってた。ただ、その月が来ることだけを考えて過ごしていた。待ちに待った⚪︎月!
が、その2ヶ月前くらいから、また恋人のため息は増えていた。おかしいと思いつつも彼女はすり減っていく気持ちが強く見て見ぬふり聞いてないふりでスルーしていた。
そうして⚪︎月に入り、「今月でとうとう終わりだね!大きな借金はこれで終わりでしょ?」と確認しつつ牽制のジャブを打った。
すると力なく「うん。ありがとう」と返答がきた。

しかし言葉が続かない。
おかしいと思い禁断の言葉を発してしまった。

「どうしたの?なんでそんなにため息つくの?」と・・・
すると恋人は説明を始めた。
大きな借金は終わった。
だが、半年後までに今の家を出ていかないといけない。その費用を捻出することと、まだ小さな借金があるから、両方をすることは難しい。と伝えてきた。
そして恋人も禁断の言葉を発した。

「あと半年、今まで通りに続けてもらえないかな」と・・・
彼女は背中から体中の血の気が引くことを感じたそうだ。
大好きな人に一番言われたくなかったと言ってた。

結局、彼女は最後の⚪︎月のお金を振込
メッセージで「もう限界なんだ」と送って4年間の恋愛は幕を閉じた。

そこで聞いてみた。
なんで貸せたの?と
すると彼女は笑って「貸してないよ?あげたんだよ」と答えたので驚いた。
そう。
彼女は「貸す」と返して欲しくなる。だったら初めから「渡した」ことにすれば諦めがつくと考えた。
悔しくないの?と質問すると・・・悔しさはない。ただ、甘やかしすぎたなって反省はある。それと、頑張った自分がいる。と胸を張って話してくれた。

この話を聞いて「お金を貸すのではなくあげる」んだ。の気持ちがないといけないと思った。
何故なら、「貸す=返してもらう」となり、返してもらえないとトラブルになる。
返してもらえないと心が荒む。
疑心暗鬼になり人を信じられなくなり、戻らないお金に執着が出たり、相手を憎むようになってしまう。
だから言える。
貸すのではなく、相手に施すくらいの度量がなければ人にお金を貸してはいけない。いや、貸してはいけないんだろう。あげる。
あげてもいいや。と思う相手なら良いのではなかろうか?

今、彼女は自分のためにお金を自由に使ったり貯めたりしている。
やり切った感があるというので後悔はなさそうだ。
恋人との4年間は色んな意味で自分を成長させてくれたし素敵な思い出も沢山ある。
だからあれは自分への勉強代であり投資だと思っているよ。
と笑っていた。

もしも、恋人にお金を貸してと言われたら?
後悔せずに「お金のプレゼント」が出来るなら良いと思う。。
ワタシ?
ワタシは無理。それを言われたら百年の恋も冷めてしまいます。ほほほ。

【よーく考えよう。。お金は大事だよー】

✳︎このシリーズは辛口表現も含まれております。あらかじめご了承ください。

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