月丘リオ

いつかちゃんと文章にしたいって思ってました。

「月丘リオ」

アイドルばっか書いてるnoteですがシンガーソングライターの月丘リオさんについて書きたいと思います。

出会いは2019年5月18日新宿Holiday!
Mudiaの決勝大会でした。
この日は推してるアイドルグループ「ルルネージュ」のメンバーでシンガーソングライターもやっている渡辺樹莉(きりてぃー)のライブを見るのが目的でした。
早めに友達と合流して近くの居酒屋で軽く飲んでました。他のアーティストは見なくてもいいかな?って思ってたので出番のちょっと前に入ればいいかな?って思ってました。
出番30分くらい前に会場に入りました。
お客さんがかなり多くてびっくりしました。見やすい位置を確保して見はじめました。どのグループもこのライブにかける想いが溢れてていいライブが続きました。
きりてぃーの出番の直前に彼女と出会いました。キーボードの前に立つ1人の女の子。ゴスロリの衣装で立つその姿は戦士でした。

『月丘リオ』

彼女はそう名乗りました。彼女は、褒められたくてそこにいるわけでも、可愛そうと言ってもらうためにそこにいるわけでもなく、社会に中指たてるわけでもなく、たんたんと自分の傷を魅せながら歌い続けました。

「魅せられる」

この言葉がピッタリくるパフォーマンスでした。
ステージに登場した時は「痛い子がきたなー」って思ってたのですが(正直な気持ちでごめんなさいw)一気に心を持ってかれました。

このライブは終わったあとにMCの人とトークする時間があったんだけど、その時に「松本から来ました!」ってリオちゃんが言ったので思わず「俺も松本から来ました!」って言いました。本当は諏訪なんだけどね(笑)

その日の帰りにはDMでやりとりして松本のライブ予定などを聞いてた気がする。とにかくめちゃくちゃ運命を感じた出会いでした。
新宿Holidayで松本からきたシンガーソングライターを出逢える確率ってどれくらい?そしてそのシンガーソングライターを好きになる確率は?本当に奇跡だよねって思います。

リオちゃんときりてぃ


再会は意外と早かった。松本の民家を改造したライブハウスでした。間近でライブを見れて新宿とは違った顔を見れた気がして嬉しかった。ライブの後話せたらと思ってたけど、リオちゃんは人気者で、なかなか話しかけるチャンスがなかったので「今日はライブ見れたから満足」と思って帰ろうとしたら、リオちゃんの方から話しかけてくれました。すごく嬉しかったなぁー。いっぱいこの時に話しました。なんの接点もなかった2人の「点」が、遠く離れた新宿のライブハウスで出会って「線」になった。こんな奇跡あるんだなぁって。

リオちゃんの歌はすごく寄り添ってくれる。励ましたり、元気を出させる歌じゃない。傷ついて弱ってる心に寄り添ってくれる。
それは嘘がないからだと思う。リオちゃんはいつもありのままを歌にのせる。いい時も悪い時も隠さない。だから信用できる。

アーティストにライブの感想を伝えるのは本当はとても難しい。人に届ける歌がある人に、歌のない人間が何を言えばいいんだろう?
でも、リオちゃんのライブの後には話したいって思わせてくれる。それはきっと「何を話してもバカにしたりしない」って思うから。自分の心に寄り添ってくれたリオちゃんをみんな信じられるって思ってるんだよね。だから、リオちゃんの周りには人がいっぱいいる。とても嬉しい風景です。

俺はいつもリオちゃんのライブを見ているといろんな景色が見えてくる。その景色、色、温度、感触、心象をそのままいつもリオちゃんに伝えてる。

『可愛い女の子だと思って油断してると殺られる』

いつもリオちゃんは心にナイフを隠し持ってる。そのナイフは痛みを遺す。けして消えない痛みを。気がつくとそのナイフで喉元を切りつけられる。それがリオちゃんのライブ。

初めて群衆にサヨナラを聞いた時に自分がムクドリの中の1羽だと思い知らされた。いつかのあの日見て見ぬふりをしたのはきっと俺なんだよね。そんな会話を心の中でしてしまう。

リオちゃんは「大森靖子」ちゃんが好き。そこは俺と一緒でZOCとかを語り出すとお互い長くなる(笑)
靖子ちゃんの凄さって「不完全な人間」から溢れる音楽なんだと思ってる。これってリオちゃんにも言えるのかもしれないなー?リオちゃんの持つ「不完全な心」が奏でる音楽が俺はとても好きなんだ。

リオちゃんを語る時にまず出てくるのが「まるぴちゃん」
初めてまるぴちゃんを見たのは「ネクラボックス」だったと思う。リオちゃんと2人でコスプレして歌ってました。元ネタを知らなかったんだけどめちゃくちゃ可愛くてすぐ夢中になって見てた!

リオちゃんとまるぴちゃん

まるぴちゃんとリオちゃんはseize the day girlというユニットも組んでやってます。
seize the day girlの世界観も本当に好きで何度も見に行ってます。お互いがお互いを本当に好きなんです。尊敬もしてるし。本当にいい関係の2人なんです。
まるぴちゃんは可愛らしさと美しさを両方持ってる素敵な人です。ライブは憑依型というか、曲に合わせて、子供になったり、彼を待つ恋人になったり。一瞬でその世界に連れてってくれる。演劇的要素が強いので自分的にはとても近い存在に感じてます。
ありのまま歌うリオちゃんとは違う表現なのに、この2人がひとつになると本当にすごい力を持つんですよ。絶対見てもらいたい2人です。

そして、大住尊光さん。リオちゃんと2人でバンドを組んだ1年は本当に素敵な時間でした。
2人が出会った対バンに私もちょうど行ってました。2人の音楽が惹かれあったのを間近で見れた気がして嬉しかったですよ(笑)
いつもケンカばっかしてる2人。たぶんとっても似てる2人なんですよね。だから嫌い。だから惹かれる。
今までドラムとキーボードのツーピースバンドを見た事がなかった。しかもダブルヴォーカル。透き通る大住さんの声にリオちゃんの深さと優しさが重なる。そしてステージの上でバトルをする感覚。曲に入る前の一瞬の静寂。その全てが好きでした。
耳で聞くよりも体全体で受け止める。本当にそういう感覚。
解散したけどお互いの存在がきっと自分の力になって進んで行くんだろーなーって思ってます。今度は東京でやり合う2人を見たい気もします(笑)

リオちゃんの音楽と出会って4年以上かぁ。いろんなリオちゃんを見てきた気がする。これからも見ていきたいって思う。1番刺激をくれて、1番自分に戻してくれる場所になってる。

全世界の人が月丘リオと出逢えばいい。

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