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「課長の会話術」 課長でなくとも

自分は中堅どころのヒラ社員です。
上司は係長だが、経営に近い課長のほうが会社との接点が見やすいので、課長を知ることは会社を知る手始めと思います。なので、本書です。
 本書の対象は、課長に昇格したもの、他へ転属して別天地で活躍しなくてはならなくなった者が、悩む部下とのコミニュケーションについて、わかりやすく述べた入門書であり実践書である。
しかし私のような平社員が、上司がどういった理由で意見を聞きに会話を望まれているのか知るためにも、本書はよく理解でき納得でした。


内容(目次)は以下の通り。

1.できる課長は部下と何を話してるのか?
2.新しい部下を持って最初の1ヶ月にすべき会話術
3.部下のやる気を引き出す会話術
4.部下の成長を加速させる会話術
5.チームの目標を絶対に達成する会話術
6.言葉だけに頼らない会話術

 初めての作業は現場を知るところであり課として部下を持つ、新天地の部下から情報収集・交換するところからスタート。だが、何を話すか?
 当たり前だが課長は、非常にコミニュケーション力が試される役職である。雑談してる暇もない。さあ大変。
 そこで本書では、何事も最初が肝心であり、ここに時間を書けよと述べている。成功の秘訣は、部下との会話でよく知る所が柱である。部下の好き嫌いはできない立場であり、最小のリソースで最大の結果を出すには、よく相互に理解することが大切。その先に、部下の「やる気」が現れるのだ。(ご尤もである)
 また情報を集めるなら、キーマンからではなく周辺から集めるほうが正確で、隠れた部分のない情報が入手できると。中央に所属するものからは、どうしても悪い面は隠したくなるし、よく見せたい意識が出るからであろうと。納得である。お局様から聞くとアンケートの回答も紹介されてて、「確かに!」と、思ってしまった。日課の方とか裏事情詳しそうだもん。
 仕事中にする会話については、指導の仕方、褒め方、叱り方についてきちんとしたルール(パワハラに気をつけよう)に則り行うことが、課を崩壊させない原則であり、今では当たり前かもしれないがまだまだ浸透が薄いので重要と感じた。上司の一言は部下を生かしも殺しもするのだ。

 と、いう責任を課長は背負って、我々部下と会話しているのである。我々も安易に上司に色を付けるものではなく、先に光をともして歩み続ける会話を上司ができるよう、会話の裏の意図を考えながら会話するよう心がける必要があるのだと、この本で指し示していると見たが、皆さんどうお思いになるでしょうか。
 この本、よく叱られているかもしれないが、若手にも読んでほしいと思います。

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