幸せのレシピ「 Bistro plain」
先日、南青山のフレンチ「Bistro plain」に伺った。
大切な仲間たちとともに過ごしたその時間は「人もレシピ」という名言も出たぐらい素晴らしい時間であった。
誰とどんなお店でどんな風に過ごすか、それら全てが揃った時間はかけがえのないものだ。
そもそもお店を知ったのは、オーナーのお父さんが友人だったのだが、なぜその店をつくったのか、という話を聞いてシビれた。
ブラックな環境になりがちな飲食店に対して、働く人がしあわせでお客さまもしあわせになれるホワイトなケースをつくりたい、というように記憶している。
あんまりにも素敵な時間だったので記憶のために書いておこうと思う。
地下への階段を降りていき扉を開くと、あたたかな笑顔でのお出迎え
こじんまりして居心地のいい空間
最初にシェフがコースの説明をしてくれる
本日はカサゴちゃんを使ってブイヤベースとのこと
いただくカサゴちゃんは、ツヤツヤのぷるぷる、「いのち」をいただくんだなぁ、と気持ちがあがる
アミューズは、スモークサーモンと柿に魚醤のジュレ、まぜまぜして食べる。先割れのスプーンが特別な気持ちになるのかなぁ、なんて話しながら。
三浦のお野菜、パフェみたいな美しい盛り付け。
土に敬意をと、土のように見えるのはオリーブなど
お野菜は濃くて、それぞれの味がじわっとおいしい。リエットがめちゃめちゃ、おいしくてちびちび食べる
カサゴちゃんのブイヤベース 貝やエビやさまざまなお魚の旨味がぎっしり。ハーブの香りもさわやかでカサゴちゃんは、ホロホロとおいしい
お口直しのマカロン
中に挟んであるのは、なんとフォアグラ〜。これ食べるだけでも来る価値ある〜、と、うなる。口の中にマカロンのサクッとした食感とほんのりとした甘さ、そこにねっとり、とろりと、フォアグラがマリアージュですよー(興奮)
思わず目をつぶって集中して、舌の上にのってるうまみをひとつひとつ大切に味わう。飲み込んだ後も長〜い余韻があって、この後しばらく息したくないと思う。もったいないと思いつつも、ワインをごくり!やばー、うまー、と思考停止。
熟成肉が来た〜!!これが一人分?というぐらいたっぷりのお肉にビックリ!シェフがお腹いっぱい食べて欲しいと言ってたのが、ほんとだー、という。いつも、何のお肉にしよう、と迷うけど、ここでは全部💘出てきます。食べ比べも出来て、すごくうれしい。
ワインとのマリアージュも楽しい
鹿は、あっさりとしながらも赤み肉のうまみがギュギュッとつまってて、豚の脂の甘みと赤ワインがサイコーにあう。牛は、赤みのしっかりして、でもやわらかくて、噛み締めるとうまみがジュワっと。
お肉、ワイン、お肉、ワインで、しあわせホルモンがいっぱい出ていきます
と、すっかりお腹がいっぱいで、もう何も入らないねーと言ってたら
先ほどのブイヤベースに桜エビとチーズを投入したリゾット!
一口食べて「やばいやつだ」と、ムフーと目をつぶる
ブイヤベースの魚介とトマトのうまみが濃縮されたものに、チーズのうまみが加わって、そこに軽く焼いた桜エビが香ばしい
美味しいダシを全部吸い込んで、うまみだけが米に吸い込まれて、えもいわれぬおいしさ
もったいなくて、チビチビ食べようと思っていたのにスプーンが止まらず、一瞬で流し込んでしまった。
最後に出てきたのが、このラズベリーピンクとチョコレート色のデザート。見た目にもかわいくてテンションが上がる。
きゃーきゃー叫びながら、食べる。
フランボワーズとかイチゴとか、チョコとかメレンゲとか。口の中にいろんな食感と甘酸っぱさ。メレンゲがちょっと塩見があって、サクッとしてて、甘いのとサクッとさっぱり、と、こちらも気づいたら無かった!!
ソムリエのやさしい人柄やシェフの素晴らしいお料理とホスピタリティ、ひとつひとつのお皿には食材もお客さまも大切に思ってつくられているんだなぁというのが伝わってきます。
一緒に食べる仲間たちのステキなお話と、お店の人たちがつくりだすやわらかな時間、まるでオペラを見ているようなストーリーが心に響く時間でした。
一番右側が金子シェフ
最後に出口まで見送ってくださいました。
私たちの姿が見えなくなるまで、、、ジーンと感動。また来ますー、と、心から違うのでした!
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