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「自分とデート」のススメ 番外編「First Love」

「ときめくこと」を忘れてしまってどのくらい経つのでしょう。
空を見上げてため息つく「自分とデート」推進家の西美津江です。

今年の夏にヴォイトレを受けた時のこと、聞かれたんです。「最近、キュンときたこととか、ときめいたことってある?」と。
ときめき?
キュン?
心を澄まして自分に指を向けて考えてみましたとも。

「ないなー」と首をかしげて、かしげすぎてもげそうになりました。

感情をのせていく「声」には、感覚を表現することが大切だから「きゅん、を探してね」と言われて、むむ〜、、、と。

それから、ときめきやキュンを探す日々。山崎マサヨシさんではありませんが、
交差点でも、人ごみの中にも、こんなはずにいるはずもないのに、、、

こうやって、しみじみと枯れていくのかね、と。アイドルグループの見分けはつかないのに、仏像はその時代のことまでもしみじみと心沁み入るようになり、滋味深さにありがたやーと手を合わせる私がいる。

そんな私が、人からすすめられつつも、恋愛ものでしょ」と思って見てなかった「First Love」を見る日が来てしまいました。

風邪ひきかけで、これは家にじーっとしてないと、という時、ハードなものは辛いよなぁと、Netflixをポチッとしたわけです。
美しい映像、白い雪景色、青の気配。
新海誠のオマージュなの?と思うような切ない展開。

明るくまっすぐに「好き!」という世界と
静かに運命に逆らえずに心が動いていく世界
気づくと、「あれ?なんか目から水が落ちる」と、
もうポロポロしちゃって、ううううう〜と声なき声、なんで水が出るの〜〜〜と。
清らかすぎて
あー、こんな風に人を好きになるって
なんてなんてなんて
、、、、、、、、

いろんなことがあって、
大人になっていって、
忘れちゃうことも、
忘れたいこともあるかもしれないけど、

若い頃の新鮮なまっすぐな想いとか
離れてしまったように感じちゃう心の機微とか、
家の電話を長く伸ばして、ドキドキしながら電話したり、アンテナをふって携帯の電波探したり、一つのイヤホンで一緒に音楽聞いたり、あったなぁ、、、、という甘酸っぱさに胸がキュンとする

「そうだ!これが」
トキメキというやつか!と思い出してみました。



めちゃくちゃ伏線がありまして
「色」のメッセージとか、
エピソードが親子の中で繰り返されたり、
これがここに
あー、そうかーとなるので
2回観るのをおススメします。(「君の名は」みたいな感じですね)

時間が行ったりきたりするので最初は物語を追うのが難しかった(風邪ひいてたしね)

そして、2回目は「あー、そういうことかー」と、丁寧に重ねられた伏線にずーっと泣きっぱなしでした。
明るいシーンなのに、しあわせなシーンなのに、挿入された音楽と美しい映像にポロポロ泣きっぱなし。

子を持つ親としての気持ちや
家族の関係や
もう、若者ではないからこそ、
さまざまな立場の気持ちが伝わってきて泣ける。

余韻に、ぼわーっと浸りながら
どこかに佐藤健はいないかと、
不謹慎に思う私がいるのでした(笑)

#自分とデート

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