第21回 MN杯【スタートチャージ5/勝利リュウセイ禁止ほか独自制限あり】開催後レポート
はじめに
ミツ(ウシミツドキ)です。
8/16の21時から、デュエル・マスターズ プレイスの非公認大会〈第21回 MN杯【スタートチャージ5/勝利リュウセイ禁止ほか独自制限あり】〉を開催しておりました。
この記事は第21回MN杯の開催後レポートとなります。
大会結果
参加者数は過去最多の12名。スイスドローBO1形式で、全24試合が行われました。
第21回の優勝は繰り上げで同率2名となります。
【[水闇自然] ギフトニューゲイズ】を使用された「チーゴのみ」選手、【[自然] ギョギョラスベイベー】を使用された「オウドゥンヌ@AY」選手、優勝おめでとうございます!
他の参加者のデッキタイプ内訳は以下の通りとなります。
【[自然] スノーフェアリー】
【[光水] メカオービートの皮を被った何か(ヒラメキサンダー・ムーンゼニス・レクイエム入りグレートメカオー)】
【[光火] シデン・ギャラクシー】
【[火自然] 10軸ガチロボ】
【[光水闇] GOLDEN天門】
【[水闇火] ニューシューゲイザー(ニューゲイズシューゲイザー)】
【[水火自然] ドラゴンフレンド・カチュア】(繰り上げ3位入賞)
【[水火自然] キリコの巨大獣制圧大会!ニコルもあるよ!(ボーラス入りキリコ・ムーン)】
【[光水火自然] お財布が涼しくなるのだわ(ボーラスニューゲイズ)】(1位、デッキリスト不備により失格)
【[5c] 黙示録のラッパ吹き(ゼロ・フェニックスオーケストラ)】
PLAY'S CHRONICLE PACKはスタートチャージ5適性の高いカードが多いパックでした。主催者の事前評価としては、特に《神聖貴 ニューゲイズ》の躍進に注目していました。メジャーな《銀河大剣 ガイハート》《真聖教会 エンドレス・ヘブン》《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》《龍波動空母 エビデゴラス》はもちろん、たとえば【天門】で《時空の霊魔シュヴァル》《天獄の正義 ヘブンズ・ヘブン》、【薫風武装】で《侵攻する神秘 ニガ=アブシューム》、【7軸ガチロボ】で《龍魂城閣 レッドゥル》《不滅槍 パーフェクト》と、様々なデッキにおいて好相性な超次元カードを呼び出せる万能性は他にないものです。繋ぎとしても優秀、踏み倒しても当たり、全盛期【エンペラー・キリコ】の《蒼狼の始祖アマテラス》じみたハイスペックぶりは挙げていくとキリがありません。新環境の中心となるのは間違いないカードである、と考えていました。
蓋を開けてみると、むしろ暴れ回ったのは《ニコル・ボーラス》。8コストのオールハンデスは《ロスト・ソウル》が既に存在し、こちらはまったくと言っていいほど使われていなかったため、《ボーラス》も同様か、それに次ぐ程度の活躍であろうと考えていましたが、実際には《フェアリー・ギフト》《ライフプラン・チャージャー》《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》と「クリーチャーである」ことを活かす形で組み込まれ、環境を見事に破壊していってくれました。サーチカード《クリスタル・メモリー》を迎えた【ドラゴンフレンド・カチュア】に1枚積みされていたのも印象的でした。
一方の《ニューゲイズ》も、リメイク元である《神聖麒 シューゲイザー》の専用デッキ【グレンモルトシューゲイザー】に迎えられたほか、種族的なシナジーが存在しない【スノーフェアリー】に3枚採用されていたりと、ポテンシャルの高さをしっかりと示してくれました。
繰り上げ1位の【ギフトニューゲイズ】は《ボーラス》と《ニューゲイズ》を両方積んだ新世代のグッドスタッフ。《ライフプラン・チャージャー》《アマテラス》の基盤をとりつつ、6→8に繋ぎながら1体除去できる《リーフストーム・トラップ》を3枚採用するなど、パワフルさや目新しさとは裏腹になかなか渋いチョイスが光ります。
そんな中で大番狂わせをかましたのが、ソリティアコンボデッキ【ギョギョラスベイベー】。《獣軍隊 キンコング》を起点に、《超幻影 ワラシベイベー》のマナ送りと踏み倒しでリソースを稼ぎつつ《裏革命目 ギョギョラス》で盤面を荒らし、最終的に《闘将メサイヤ》のS・トリガー封じで〆るデッキです。通常ルールでは《剛撃霊樹 タイタニス》の獲得で躍進していました。スタートチャージ5ではマナにコンボパーツを揃えにくい、という認識でしたが、通常ルールでも活躍している《巨大設計図》に加え、軽量サーチ獣《電脳の女王 アリス》も2枚採用。コンボパーツ装填には新弾の《キング・シビレアシダケ》のみならず、実質1コスの《幻緑の双月》、STで出られる2ブースト《マッスル・ポテト》で10枚体制に、と再現性の強化が見てとれます。
惜しくも上位入賞を逃したデッキとしては、【10軸ガチロボ】が目に留まります。【ガチロボ】において9以上の軸は出力と安定性の釣り合いが取れず、使うなら6~8軸がマストであるとされてきましたが、ここで使われたのはローリスクで5→9・10のマナカーブを作れる《キングアシダケ》。《ガチャンコ ガチロボ》が引けない時のサブプランとしては満点に近いカードです。注目すべきは10コスト獣として搭載された《「十尾」の頂 バック・トゥ・ザ・オレ》で、もう1つのサブプランである《ホーガン・ブラスター》《ミステリー・キューブ》《ミラクルとミステリーの扉》を召喚時に唱えつつ、自身はエンジェル・コマンドであることを活かし《聖霊王アルファディオス》と《聖霊王アルファリオン》の進化元になる、と素晴らしいシナジーを見せています。10コス獣がゼニスとドラゴンにがっつり割れているため、《勝利天帝G・メビウス》や《弐刀龍覇 グレンモルト「王」》などを投入してドラゴンのフィニッシュ力に寄せてもいいかもしれません。
ここまで新弾要素を盛り盛りにしてもなお、まだ《悪魔神バロム・クエイク》《究極銀河ユニバース》《紫電ボルメテウス・武者・ドラゴン》としゃぶれる場所が残っているPLAY'S CHRONICLE PACK。次回大会ではどのようなデッキが活躍してくれるのか、わくわくの減衰が起こりそうにありません。
大会結果に関するお詫び
今回1位となった「五条悟れない@てこいれ」選手のデッキリストに、MNO殿堂カード《勝利宣言 鬼丸「覇」》が2枚採用されていることを大会終了時まで見落とし、優勝を取り消すこととなりました。
独自の禁止・制限を設けている以上、当大会における構築制限違反の責任は主催者側にあります。しかしながら、このまま優勝として扱うことは、MN殿堂を遵守し奮闘された参加者の方々に不誠実であることは疑いようもなく、失格という形を取らせていただきました。
今後、このようなことが起こらないよう、当大会では再発防止策を講じてまいります。詳細は「アンケート結果・お知らせ」の項をご確認ください。
このたびは、誠に申し訳ございませんでした。
MN殿堂(禁止・制限)について
スタートチャージ5という特殊な環境下でのデュエルを楽しんでいただくため、「MN殿堂」と称し、全4種の禁止・制限ルールを施行いたします。
リミテッドMN殿堂
L(リミテッド)MN殿堂に指定されたカードは、デッキに2枚までしか採用できません。
新たにLMN殿堂に指定されるカードはありません。
詳細は第12回開催後レポートをご確認ください。
MNオーバー殿堂
MNO(オーバー)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚までしか採用できません。
今回、新たにMNO殿堂に指定されるカードはありません。
MNプレミアム殿堂
MNP(プレミアム)殿堂に指定されたカードは、デッキに1枚も採用できません。
大会開始前より、《フェアリー・ギフト》+《ニコル・ボーラス》の組み合わせ自体は警戒しておりました。2枚コンボであることを差し引いても、先攻から飛んでくるオールハンデスは《ガチンコ・ジョーカー》以上にゲームを崩壊させかねません。そこで、《フェアリー・ギフト》の1枚制限、または《ギフト》と《ボーラス》のコンビ殿堂などをあらかじめ検討していました。
しかしながら、実際には《ギフト》との併用なしで踏み倒し先として採用したり、《クリメモ》による銀の弾丸戦略として投入されたりと、《ギフト》と無関係な妨害札としての活躍が目立ち、アンケートでも《ボーラス》の規制を望む声が多く見られました。
同様のハンデス能力を持つドラゴンに《悪魔龍 ダークマスターズ》がありますが、事実上の使い切りハンデスであるあちらとは異なり、《ボーラス》は盤面にいるだけでも仕事をし、確実に《ロスト・ソウル》以上の働きを見せることから、少なくともこちらを優先して規制するとしては十分であると判断しました。
ハンデスはスタートチャージ5の問題点である先攻有利にカウンターを飛ばせる戦略ではありますが、大型ハンデスはむしろ先に引いた・飛ばした者勝ちの性質を帯び、先攻有利を助長しかねません。この点からも、1枚制限では十分な効力を発揮しないことは明らかです。
以上の理由から、《ニコル・ボーラス》をMNP殿堂に指定します。
MNコンビ殿堂
MNコンビ殿堂に指定された組み合わせは、同時にデッキに採用することができなくなります。
今回、新たにMNコンビ殿堂に指定される組み合わせはありません。
MN殿堂解除
環境やカードプールの変化を鑑みて、制限が緩和、もしくは解除される場合があります。
今回、新たにMN殿堂を解除されるカードはありません。
MN殿堂まとめ
次回開催(第22回 MN杯)について
開催日時
エントリー開始は9/7の0:00、開催は9/21の21:00を予定しております。
大会形式
スイスドローで開催いたします。
今回同様、参加者数が8名以下であるならBO3、9名以上ならBO1となります。
アンケート結果・お知らせ
デッキリスト確認漏れに関する再発防止策
「大会結果に関するお詫び」の項でも申し上げましたとおり、今回、デッキリストの確認漏れにより、1位入賞者の失格という事態が発生しました。これに関連し、以下のようなご意見をいただきました。ありがとうございます。
いただいた意見を参考に検討した結果、MN杯は運営メンバーの追加という方針で改善を試みることといたしました。
見落とす時はどれだけ時間をかけても見落とすため、より根本的に「確認の目」を増やす形となります。
運営メンバー募集に関する詳細は下の項目をご確認ください。
なお、期日までに募集人数に達しなかった場合、以降の大会ではエントリー締切を30分早める予定です。
運営メンバー募集詳細
上記しました通り、MN杯は運営メンバーの募集を行います。
応募いただける方は、以下詳細をお読みいただいた上で、募集Googleフォームに必要事項をご記入ください。
なお、応募に際して質問がある場合、Discordサーバー「MN杯スタ5サーバー」の「総合」チャンネルでお願いいたします。
<応募条件>
・過去に、その時点でのMN殿堂を適用した、参加者数4名以上のイベントに1回以上参加していること。(MN殿堂適用大会であれば、MN杯以外でも可といたします。)
・X(旧Twitter)、Discord、Tonamelにそれぞれアカウントを持っていること。
・応募時点で「MN杯スタ5サーバー」に参加していること。
・毎月、MN杯開始前に1時間程度、デッキ確認の時間が取れること。
<業務内容>
・Tonamelの大会ページより、大会開始前の参加者デッキ確認と、確認した内容の主催者への伝達をお願いします。連絡は「MN杯スタ5サーバー」の「運営内連絡」チャンネルを利用していただきます。
・参加者への連絡や大会中運営、開催後レポート、広報といった活動は、基本的には今まで通り主催者が行います。今回募集するメンバーの業務は、デッキ確認のみとなります。なお、大会参加者数が16名以上となった場合、大会中の参加者対応のお手伝いをお願いする場合があります。
<募集人数>
・1~2名
<募集期間>
2024年8月24日~2024年9月14日
<募集結果について>
ご応募いただいた方の中から、主催者側で選考を行います。参加していただきたいと考えた方には、募集期間終了から1週間以内に、XのDMで連絡いたします。
最終的な募集結果は、第22回大会の開催後レポートで発表いたします。
<備考>
・給与や報奨等はありません。ご了承ください。
・運営に参加していただいた後も、今までどおりMN杯に出場していただくことができます。その場合、ご自身のデッキを他の参加者向けに公開する必要はございません。(主催者は毎回公開していますが、それに追随する必要はまったくありません。)
・運営に参加していただく方には、「MN杯スタ5サーバー」でロール「MN杯運営」を付与いたします。「MN杯運営」ロールには、「運営内連絡」チャンネルの閲覧や書き込みが許可されるほか、絵文字の管理やメンバーのタイムアウトといった最低限のモデレーター権限が与えられています。この権限は、運営メンバーであることを示す建前的なものであり、サーバー管理の義務が伴うわけではありません。
・現在、MN杯のXアカウントへのログインを許可する予定はありません。
・運営に加わっていただいても、ご自身以外のMN杯参加者の方のデッキリストやデッキ内容を意図的かつ明確に漏洩したり、「MN杯運営」ロールの権限を不当に利用したりといった行為が確認された場合は、「MN杯運営」ロールを剥奪のうえ、Tonamelの大会団体「MN杯」からも削除いたします。なお、その場合でも、「MN杯スタ5サーバー」からの追放、MN杯の参加禁止、といったペナルティを設けることはありません。
<応募フォーム>
ご応募をお待ちしております。
MN殿堂の限定解除案について
「相性のよいカードの収録やDP殿堂解除等があった場合、特定の組み合わせでのみMN殿堂カードを使えるようになったらいいのではないか」というご意見をいただきました。ありがとうございます。
直近ですと、《タイタニス》(【ワラシベイベー】)に対する《幻影 ミスキュー》、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》に対する《ボルバルザーク・エクス》などでしょうか。
デッキ構築の幅が広まる非常に魅力的なご提案ではありますが、MN殿堂制度のややこしさがさらに強まりかねないこと、そうしたカード・組み合わせの選定が極めて難しいことから、残念ながら取り入れることはできないものと判断いたしました。ご期待に沿えず申し訳ございません。
Discordサーバー
現在、スタートチャージ5の対戦・デッキ構築相談などを目的としたDiscordサーバーを運営しております。
Twitterやnoteの投稿など告知事項の共有も行っております。
よければご参加ください。
おわりに
第21回開催後レポートは以上となります。
MN杯は今後も改善を重ね、スタートチャージ5を気軽に楽しめる場として開催を続けてまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。
MN杯主催者 ウシミツドキ
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