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ときどき写真論マガジン

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かつて写真雑誌に掲載された私の写真についての文章や、ときどき思いつくまま書いた写真展や写真集についての感想など、写真を撮っている立場で「写真」を考えてみたいと思っています。実はそ…
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#カメラ

海辺のカメラノート 3 発見するということ

「見よう」という意思、「見えてきたもの」  この暑い時期に、近所だからといって臨海公園に…

海辺のカメラノート 2 波打ち際で

とりあえず「目につくもの」  限定された波打ち際で写真を撮るということを課題として、実際…

海辺のカメラノート 1 私はなにを撮ればいいのだろうか?

近所の公園でずっと写真を撮ってきた  本格的な夏が来る前の蒸し暑い平日が好きです。昨日…

連載「須田一政への旅」第6回

まるで「金太郎飴」のように、どこを切っても切っても須田一政が出てくる 網膜直結指先目カメ…

連載「須田一政への旅」第5回

「煙突のある風景」には、単なる郷愁だけでなく、確固たるシュールなイメージが感じられる 直…

連載「須田一政への旅」第4回

それはどこか、江戸川乱歩の「人でなしの恋」という物語を彷彿とさせた 窓の中の麗しいひと …

連載「須田一政への旅」 第3回

晩年の須田さんの境地といったものが、「そこ」に向かっていたのではないか 「かんながら」、遥かなもの  2017年11月に刊行された写真集「かんながら」( PlaceM)は「木立」、「空」、「海辺」などの風景が次々と通過するように立ち現れ、時折、路傍や家屋の中の事物が挟まれていくだけの、「流した」ような、少し力を抜いたようなスナップ。また鳥居や寺院門前といった、およそ須田さんには興味なかったようなモノにレンズが向けられている。  そういえば、この時期私はしばらく須田さんにお

連載「須田一政への旅」・第2回

静止画でありながら、須田さんのイメージは、常に動いているエンドレス映画のよう 伝説の8ミ…

連載「須田一政への旅」 

いつも遠からず、近からず、 写真家須田一政の写真と人となりを現場で見ていた 2020年1月号よ…

どこにでもあるような家族の風景 --白井茜さんの映像から --

家庭を写す、家族を写す  昨年10月、「全日本写真展2022」(朝日新聞社)の表彰式が行われ、私…