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ときどき写真論マガジン

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かつて写真雑誌に掲載された私の写真についての文章や、ときどき思いつくまま書いた写真展や写真集についての感想など、写真を撮っている立場で「写真」を考えてみたいと思っています。実はそ… もっと読む
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2021年12月の記事一覧

1000文字の写真論

8 「物語」はそこにもある 写真の講評会を行い、まず作者にその作品の簡単な説明をしていた…

1000文字の写真論

7 空間に遊ぶ 写真の要素ということで「時間」とともによく問題にされるのが「空間」です。…

1000文字の写真論

6 視点を貫く認識や思考 「視点」については前回少し触れましたが、さらに深く考えてみたい…

1000文字の写真論

5 写真の土壌、「時間」と「焦点」 「時間」と「焦点」。なんだか松本清張のミステリーのよ…

1000文字の写真論

4 写真の土壌、「平面」と「枠」 前回、写真の描写には「制約」があり、よく考えれば「土壌…

1000文字の写真論

3 写真の描写力  「描写力」と大きく書きますと、すぐに新製品のカメラやレンズの性能、ス…

1000文字の写真論

2 何を伝えたいのか  写真コンテストの審査で時おり「この写真は一体何をいいたいのかな?」と呟かれる審査員がいます。私も何回か声に出したような。これはつまり「何を伝えたいのか」ということなのです。  写真には「視覚伝達」という役割があります。視覚的な表現で伝達するということですが、例えば紅葉、桜、雪景色、夜景など「美しい風景」の前に立つカメラマンは、いかに美しいのかということをカメラやレンズの機能を利用して視覚的に表していきます。そして。写真を見るこちらもほぼ同じように

1000文字の写真論

 今年「フォトコン」という雑誌に12回連載させていただいた短い記事「一千文字の写真論」の再…