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映画鑑賞「すばらしき世界」

実は母が退院している。
前回は2ヶ月の入院だったが、今回は1ヶ月で退院となった。

母の事はまだ書く気持ちになれず、もう少し頭が整理できるようになったら書こうかと思う。

そんな状況ではあるが、久しぶりに映画を観に行った。「パラサイト」以来なので約一年ぶりに一人で映画館へ。

役所広司さん主演、生きづらい社会、不寛容と善意が入り混じった世界、あなたにとって「すばらしき世界」とは・・・?

いかにも重たそうな内容である、、今の私に受け止められるのか、若干不安を抱きながらも、もし気分が悪くなったら外に出ればいい、という軽い気持ちを持っていざ中へ。

結論。(ネタバレしない程度に書いてます)
観に行ってよかった。胸はえぐられたし、今も重たいものが胸につかえているけれど、観に行ってよかった。人生の大半を刑務所で過ごした元殺人犯、任侠の世界に身を置いていた男が身元引き受け人の弁護士夫妻、作家の男、スーパーの店長、ケースワーカーの職員、元妻などと関わりながら、人生をやり直そうとする話。

刑期を終え外の世界に出た後も、頭に血が上りやすくカッとしやすいために、トラブルを起こすのだが、人間味があり優しい側面を時に光らせて、周囲のキーパーソン達と心を通わせていく。寛容と狭量、善意と悪意、獄中と外の世界、健常者とハンデのある人、任侠とそうでない世界、などいろんな対比があり、それぞれの善意と悪意が混在している。
色々なものが表裏一体だと感じた。

普通の暮らしを手に入れるとは?、すばらしき世界とは?......様々なことを浮き彫りにして考えることが自分なりにできたいい映画だった。

一人の子を持つ親の立場からすれば、やはり目の前の子に惜しみなく愛情を与えたい。辛い時はいつでも力になってあげる事ができる親でありたい。

自分の親との問題がすっきりとしないままなので、私の中の孤独や不完全な部分とはこれからも向き合っていかなくてはならない。人生はやはり修行である。

しかしながら、この人生の主役は私なのだ。どっちに向かうかも自分で決める。




この映画を観るタイミングで、友人から勧めてもらった精神科医のある先生のYouTubeチャンネルで、犯罪の心理の解説をされてあったのだが、それがとても興味深かった。

犯罪が起こらないようにするには、「魔が差さないようにする」こと。犯罪とは人間的な側面を描いている。魔がさしたからこそ、責任が問われる。

「魔が差さないような生き方をする」というのがある種の倫理。

魔が差すような状況に自分を置かない。要は切羽詰まる状況にならないように日頃から努める。


コロナ禍でもあり、社会が不穏な中において、身を積まされる言葉だと思った。魔が差すような事が起こらないように、

日頃から
家族や友人、仕事の仲間を大切にしよう
言動に気をつけよう
食べるもの、見るものを選ぼう
備えをしっかり持とう
掃除や笑い、感謝を大切にしよう

私なりに心に誓って、久しぶりの記事を終わりにしたいと思う。


今日も母の回復と皆様の心身の健康を祈って!




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