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LINEアイコンの作り方〜細谷さん編〜

きっかけ

今年の2月、「お酒の美術館」というBARで4人展に参加した時に、プライベートで来てたお客さんに絵を気に入ってもらったのがきっかけで名刺交換をしました。

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私の名刺は、私の似顔絵を使って自己紹介している4コマ漫画を載せているんですけど、最初はこんな名刺を作って欲しいって言われました。
細谷さんのお仕事は幅広く、その中で講演活動もしておられます。
講演会で使ってる自分の顔写真が昔の写真しかなくて、写真変えようか迷ってたらしいんですよ。
でも今の写真持ってないし、会社のロゴにしてみたけど、なんかしっくりこないから悩んでいたみたいで。
とりあえずその日はそこでお話しが終わりました。

それから4ヶ月後、連絡がありました。(あとから聞くと、コロナの関係で大変だったみたいです)
連絡きたと同時に、アイコンの作成依頼をいただきました。
ちょっと1回ズームとかで話したいなと思って、ご連絡いただいた3日後にズーム30分で打ち合わせをさせてもらいました。

相手に合わせたコンセプト

打ち合わせのときは、ひたすら細谷さんが今アイコンで困っていることを聞きました。
例えば、顔写真は載せたいけど、新たに顔写真撮る気もない。でも昔の写真にしたら今と違うとツッコミが入る。

となると、やっぱりそのニーズを満たしてくれるのはイラストなのだと理解が深まりました。
だから、ちゃんと現在の細谷さんを書こうと思いました。
そのイラストから受ける細谷さんのイメージを正しく伝えられるような似顔絵にしようと決めました。

相手の職業に合わせたデザイン

主にビジネスとプライベート両方活用しているLINEアイコンを作って欲しいとのことでした。

LINEでのやりとりは主に自分よりも若い世代の人たち。
例えば教え子のお母さんとか、今でも教え子から連絡が来るようです。

連絡を取るのが同世代よりも若い方が多いとお伺いしてたので、堅苦しくないアイコンをイメージして描くことに決めました。

私もたまに、学校の先生は今どうしてるかなーと思うことがあります。
そんなとき、今の先生の顔とか知りたいんですよね。
だからもし、細谷さんの教え子が細谷さんに連絡したとき、いまの細谷さん顔がイメージできるようにもしました。

相手の知り合いが完成品を見たときにどう思うかを想像する

作品は作ったら終わりじゃなくて、その先に価値が深まるような、生きたものにしたかったです。

細谷さんが、大切に思っている人の反応によって、さらに作品に付加価値がつくことをゴールにしました。

あとは、久しぶりにLINEで連絡が来た相手と、話とが広がればいいなと。「アイコン変えたんですね」「似てますね」とか。

アイコンのイメージによって、中の人が発言する文章も見方が変わってくると思うんです。
無機質な会社のロゴデザインから与えられる文章よりも、ちゃんとそこの中に人がいることが伝わる方がいいかと。

デザインのこだわり

1)イラストが相手に与えるカラー

オレンジが好きだとおっしゃってたので、背景をオレンジにしました。

柔らかい雰囲気がある方なので、淡い色のオレンジにしました。

背景なしバージョンも送りました。場所によって使い分けていただければと。

2)アイコンの用途を具体的に決める

主にLINEのアイコン使用時に、小さく表示されてもわかりやすいようにデザインはなるべくシンプルにしました。遠目で見ても印象的なものにしました。

3)内面をイメージさせる似顔絵

20年近く教員として関わられた、たくさんの教え子に囲まれている時の細谷さんの表情をイメージしました。
先日、ズームでの打ち合わせで細谷さんが教え子や教え子の親御さん達をお話しされているときに、声のトーンが優しくなったのを感じたので、そこから着想を得た感じです。

4)締切を伝える

細谷さんから連絡が来た時、仕事が立て込んでいたので、事前に10日後の着手でいいのか伺ってオッケーもらってました。
でも、打ち合わせでアイコンの修正なしで決定したので、そこで10日以内の締切を設定し、9日間で納品しました。
修正なしだと10日以内には仕上げるようにはしてます。

作者のこだわりの根拠

私は、大切に思っている人から作品を褒められると嬉しいです。
科学的根拠はあるかどうかわからないですけど、自分も気に入っている作品で、自分を理解してくれている人たちにも認められると、さらに嬉しいんですよね。
ただそれだけなんですが、それがこだわりの根拠ではあります。

あとがき

アイコン納品後、細谷さんから「周りから評判が良いです」とお伝えくださいました。
その時に、私は一番喜びを感じます。

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