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SMstringsのポルタメント備忘録

Samplemodeling Solo & Ensemble Stringsのポルタメントを考察していきます。設定と結果だけ見たい方はもくじの「ポルタメント活用3種の設定」からどうぞ。造語は思考過程の文章から判断できると思います。

概要:ベロシティ、Attack Time(CC26)でポルタメントの長さを調節する。

ポルタメントを確認・考察する

① 準備
エクスプレッションを手ごろな音量になるようにCC入力
メニューのPortamento TimeからVelocityを100%, CC#5を0%にする。
また、CC26を127で入力。

②A ベロシティを1にした場合、長いポルタメントです。

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②B ベロシティを127にした場合、短いポルタメントです。

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次にCC26を見ていく

③A ベロ1、CC26を127 これは②Aと同じ設定

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③B ベロ1、CC26を15 ピッチが早く移動するようになった

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この設定はベロとCC26の値が低いのでアタック感がない。
ADSRで例えるならAの値がデカい状態。
また、CC26を小さくしてもベロが低いのでピッチ移動速度が遅い。

!ベロシティはピッチ移動速度に関わり、CC26は滑らかさに関わる。

つまり、早いフレーズの場合は
ベロシティ高め&CC26低めだと非常に短いポルタメントでフレーズに適し、ベロシティ低め&CC26高めだと美味い音が立ち上がりきる間もなく次の音程へ移動してしまう。また、CC26は常時高めというよりは人間味を追加する為にチラチラと小さく上下させる程度にとどまるだろう。

また、CC26高め設定はゆっくりピッチ移動するフレーズに適しており、そのようなフレーズ以外では動かさないで低めにしておくのが無難に思う。

なぜなら、CC26を高くする=立ち上がりを遅くするということは、欲しい音程・音量が欲しい時間軸に到達しないことになるからだ。
そのため、MIDIノートの左側の長さ及びCC26を調節することになる。

よって、不用意なCC26高め設定はノートの長さ調節などの作業を増やすことになるので制作終盤の拘りとして取っておくべきである。


*オノマトペ*

上図、2音のオノマトペ

ベロ低(1) & CC26低(30):ボー↗んワー

ピッチが滑らかに上昇していき、次の音程へ完全に遷移する直前に音量が一瞬だけ下がる。このオノマトペ「ん」の瞬間がいつ来るのか、CC26で調節していることがわかる。CC26の値が高いと遠くへ、低いと早くその瞬間がやってくる。また、この音量減少スポットはベロシティの低い値で作り出しているので、値を上げれば当然無くなる。(厳密には高ベロシティはピッチの遷移速度が速すぎて減少スポットが聞き取れないと推定している。)

ピッチの遷移を分解して考える。
①最初の1音目「ボ」はベロ(73)でアタック感があるスタートだ。

②ピッチ上昇「ー↗」はMIDIノートが次の音程を入力した瞬間に始まる。
そして、CC26で設定した音量減少スポットめがけてピッチ変化させる。
今回はCC26を低め(30)に設定したのですぐにスポット「ん」へ到達した。

③また、この値を調節して目的の時間軸へピッチを到達させることが可能だと分かった。換言すると、CC26によって設定するスポット「ん」にはピッチ変化も追従するということだ。もしスポットを遠くへ設定した場合、ピッチも時間軸に合わせスポットめがけて遷移していくからゆっくりとした変化となる。

④「ワー」はMIDI入力した音程へ完全に遷移した状態である。
まずベロシティは、MIDI入力直後に入力音程めがけピッチが到達するまでの時間をあやつる。
今回はベロ低(1)なのでピッチ変化時間は長い。なのでMIDI入力直後すぐに入力音程に到達しない。


*ポルタメント活用3種の設定*

早いフレーズ:ベロ高 CC26低
 CC26でたまに音量減少スポットを変えて音程変化量にばらつきを出せる

中ポルタメント:ベロ低 CC26低
 入力音程到達時間をCC26かノートかベロで調節

長ポルタメント:ベロ低 CC26高
 入力音程到達時間をCC26で調節


*ポルタメント無くし*

ポルタメントしたくないノートの手前のノートを少し短くしたうえで、

ベロ高 CC26低(0)...アタック感がある。

ベロ中(50) CC26高(127)...(1)からアタック感を取った感じ。要調節。

ベロ低(30) CC26高(127)...音量の立ち上がりが遅い表現。エクスプレッションの倍音変化を回避したい時に使えそう。

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