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What's your point?

今朝の英語のグループレッスンである生徒さんが

英語って頭の中を整理できるね

とおっしゃいました。英語で話そうとすると自分の伝えたいことはなんなのか、それを自分の知っている単語やフレーズでどう伝えるかを考える時間が必要になります。母国語では言いたいことはなんでも口から出てくるし、ある意味言いたいことを整理しなくても口から出まかせ(?)言えてしまいます。でも外国語だとそうはいかない(特に初級レベルでは)。だから何が言いたいのかをシンプルにまとめ、それから外国語にする作業が必要となるわけです。

とうぜん母国語でも自分の論点をきちんと押さえ考えながら、かみくだくようにしてお話しくださる方もいます(私もそうしなきゃ、といつも反省)。でも誰もがいつでもしているわけではないですもんね。

ガイドをする時にも同様、お話を整理すると伝えたい内容がシンプルにわかりやすくなります。内容が複雑だったり、自分の知らない単語がたくさん含まれる場合、活用してみてください。

今日の英会話クラスでは

パーソナルトレーナーの奥さんが店をやっていて、先週末はそこに行って数時間に渡って話し込んだ。

という文章を英語にしたかったのですが、ちょっと英語としては長い文章になるので私の提案としては

私はパーソナルトレーナーについてトレーニングしている。 (I have a personal trainer.)
彼の奥さんはお店を経営している。(His wife runs a shop.)
先週末にその方のお店に行った。そして長く話し込んだ。(I went to her shop last weekend. We talked for a long time.)

のような複数の文章にしあげました。文章は細切れで少し幼稚に感じるかもしれません。でも英語ってシンプルに物事を語ってもよい言語だと私は思います。知っている単語で自分の言いたいポイントを考えながら、シンプルにブレイクダウンするのが第一歩。

通訳ガイドを目指している方はここまで単純にしなくても、言えるってば!という方も多いかも。それならThat is wonderful. 難しい文章が出てきた時にはこんなふうなブレークダウンアプローチもあるんだな、と頭の片隅においておいてください。もしかすると英語を母国語としない方とお話しする時にはこのアプローチが役に立つかもしれません。どこかでお役に立てば幸いです。

(写真;フランス領ポリネシアのどこかの島で。フランス領だからとうぜん言葉はフランス語。ここに到着する前はガラパゴス諸島やパナマといったスペイン語圏にいたのに、26日間外界との人と交わることなくヨットで海を渡り切ってみると、そこにある島では、違う言語を話す人たちが異なる文化を大切にしながら生きているのですよ。昔の大航海時代はこれが「旅の常」だったんだろうなーとしみじみ考えたのを思い出します。)