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【令和の芭蕉】おくのほそ道やってみた。1日目

おくのほそ道とは?

こんにちは、みとりっぷです!


今回はおくのほそ道やってみた。というテーマでやっていきます。


というのも、恐らく名前ばかり一人歩きしていそうなおくのほそ道ですが、深掘りしてみるとなかなかおもしろいんですよ!「おくのほそ道って聞いたことはあるけど名前しか知らんげに。」だとか、「松尾芭蕉ってなんだがね。」という人に見て欲しいですね!


 まず、おくのほそ道とは、1689年に松尾芭蕉がした旅行の記録のことです。この旅の記録を言い換えると、紀行と呼ばれるものになります。つまり、おくのほそ道=松尾芭蕉の紀行ということですね!


おくのほそ道の概要


そんな芭蕉の紀行、一体どこからどこへ?と思うでしょう。今で言うと、東京から岐阜までです。大して距離ないですね笑 ところが、この紀行はのべ600里(約2400km)もの長距離を150日間の徒歩で移動しているとなっています。おかしいですね?東京から岐阜までってせいぜい400kmくらいですよ。


となるとどうでしょう。まあ、寄り道しまくっているのはわかりますよね!2000kmもの寄り道。もはや岐阜まで行くのすら寄り道です。だって最短距離の6倍だもん。笑


この謎は、おくのほそ道の目的地を紐解くとわかります。

まず、おくのほそ道においての目的地は松島(宮城)と象潟(秋田)であり、なんなら岐阜はゴールでもなんでもなく紀行を終わらせただけの場所です。岐阜、大垣の地で紀行を打ち止めにしてすぐに伊勢に向かうべく船下りをしています笑

ここからは、ぼくが実際に行なったおくのほそ道やってみた。の旅で訪れた場所を順番に解説していきます!

1.採茶庵跡

まずはおくのほそ道始まりの地、採茶庵跡です。ここは深川、今では東京都江東区にあたります。


もともと芭蕉は芭蕉庵というところに住んでいたものの、松島と象潟の景色が恋しくなり、旅をすべく芭蕉庵を引き払って採茶庵へ引っ越します。


この採茶庵というのは蕉門十哲(わかりやすく言うと選ばれし芭蕉の弟子10選)のひとり杉山杉風のおうちです。杉風にちょっと住まわせてくれ~と借りたわけですね。


そしていざ、松島と象潟を見るべく長い旅が始まります!

ここには河合曽良という人も同行し、基本的にはふたりたびをしていきます。この曽良も蕉門十哲に数えられることもありますね。


ここから舟で次の目的地、千住大橋へ渡ります。ぼくは車ですけどね笑

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採茶庵 これより北に 人の視線 採茶庵にて

2.千住大橋

2つめは千住大橋。採茶庵から車で5分そこらなのでほぼ移動してないです。芭蕉が伝った川の接岸地点ですね。

ここは千住大橋の下側まで行くことができ、その手前は小さい公園になっています。そこから階段を使って向こう側まで行くことができます。多分読んでもわかりにくいので、これは末尾の動画を見るか実際に訪れてみてください。気になったらね。

橋の下には与謝蕪村が著したと書かれる壁画があり、はっきりとおくのほそ道で重要な地点であることを示しています。近くには千住小橋もあって、そこは歩いてなら渡れます。千住大橋と直交するように出来ています。

あと、ここの川は引くほど汚かったです笑

東京の水きたねえなあ。なんて思いました。

「墨みてぇだな」

思わずそう漏れてしまいます。

そんなゴミみたいな感想を抱きつつ動画を撮るため支度をしているところに、一組の夫婦のようなふたりが歩いてきました。

女性の方が、「なにしてるんですか?」と。ま、外人が坊さんみたいな格好で機材いじってればな~。話しかけられてラッキーくらいですね。

あー、おくのほそ道です!これこれ!(壁画を指さしながら)」

と返すと、

へ~、面白いですね!」と返して頂けました。なんか興味ありげな感じ。男性の方もやさしい表情で話しを聞いていましたね。

そんな話を作りながら、あまり時間にも気持ちにも余裕のないぼくはそそくさと撮影を済ませて埼玉へ向かいます。

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前途多難 知らせるような 千住の地 千住大橋にて(後ろの蒼いのが千住大橋)

3.草加松原

はて、早いもので1つめの県境を越え、埼玉県に入ります。この旅路において唯一の埼玉のストップです。かつ、埼玉では珍しい景勝地ですね~

千住大橋を抜けて草加まで、さほど遠くはありません。芭蕉は千住大橋から徒歩ですが、ぼくは当然車ですよ!草加の街には、本当にせんべいの看板がたっくさん目に入ります!

ここには千住大橋と比べものにならないほど、ウォーキングやジョギングをしている人がいます。訪れた日はカラッカラの冬晴れ。そら最高やんな。

数多く並ぶ松、整列された間にははっきりと道が通って綺麗です。絶対にありえないけど、このまま先の旅路まで冬晴れが広がるなら全部歩いてやろうかや。そう思わせるくらいは輝いた日でしたね。

ちなみにここはもともと整備されていなかったらしいですよ。しっちゃかめっちゃかだったとか。あとはめっちゃくちゃ近くに芭蕉像が2体あります。なんでなんこれ?笑

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行く先も 徒歩で行かんか 冬晴れと 草加松原にて

4.室の八嶋(大神神社)

続いて室の八嶋、颯爽と埼玉を抜けて栃木へ入ります!高速には乗らずに国道4号線を駆け回り、カーナビは茨城の納豆と栃木の三猿を繰り返し何度も見せつけてきます。

そんなこんなでだいたい1時間半くらい、室の八嶋へ到着。道中、春日部駅で曾良の立ち位置を努めてもらう友達を拾いました。といっても、年末年始おくのほそ道やるんだよね~なんてほのめかしたら、なぜか超乗り気でついてくるような仲良しぼうやです。

つまり悪く言うなら金魚の糞、でもめっちゃくちゃ撮影とかで助けてもらいました。おかげで彼の口ぐせは「ジンバル(手ぶれ補正してくれる棒のこと)貸して!」になりました。これぞ教育。

まあ前置きはそろそろシャッター街にして、グラフィティでも吹きかけておきましょう。

ここはおくのほそ道におけるひとつめの歌枕。歌枕というのは、昔から謡われる題材にされてきたものと認識すればいいですね。

人気もなく、ただ遠くまできたな~と感じさせる神社。普段から人もろくにこないようで、参道には落ち葉とかがありのままの位置に住んでいます。

ながらも、おもしろい!室の八嶋たる所以は、にあります。境内には大きな池があり、ここの水蒸気を煙とみて多くの文人を虜にしてきました。芭蕉もこれに関する句を残しています。実際水もわりと綺麗で、朝の墨みてぇな川と大違い。優雅に鯉の大家族が旅しています。

ただ、今は工事のための砂ぼこりしか煙になっていませんでした笑

この池の中には8つの遥拝所のようなものがあり、熊野神社だったり雷電神社や鹿島神宮など、いろんな神社のほこらがあります。これがなんかそそる

面白いのに人来んやん。て感じのスポットがスキなので嬉しい。こんな場所がこの先いくつも続きます。さいこー

ぼくらのほかにはひとり見かけただけ。楽しいのにな~と思いつつ、次の場所へ移動します。

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けぶりかな 今の時代は 砂ぼこり 室の八嶋にて

5.光太寺

実はご飯を済ませて、光太寺へ。ちなみにちたけそばを食べました。ひとことで言うならきのこのそばですね。

腹をこしらえまして、鹿沼まで着きます。

ここ光太寺は芭蕉が泊まった記録さえないものの、泊まった説が有力とされるお寺です。芭蕉一行は1日目は春日部。2日目は間々田。3日目は鹿沼に宿をとったと記録があります。地図みてください。結構爆速です笑

んで鹿沼に泊まったことは確かだけども、どうやらここらしいというのがここ。ここで芭蕉は笠を新調します。

江戸から使っている笠は雨漏りがしたみたい。新しいのを編んでもらったようでした。そんな笠を祀る?笠塚なるものまであります。そのため、ここにある芭蕉像は笠を被っていなければ手に持ってすらいません。おもしろいね。

ちなみにここの像はチェーンソーで造られたんですって、すごすぎ。

ここからは栃木の平野がよく見えました。線路も近くに横切っていたので、特急スペーシア号も見られました。今から日光行くから待っとけよーってね。あれ日光行くヤツですよね?

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ひろびろと 先も見えない 年の暮れ 光太寺にて

6.憾満ヶ淵

いやあ、はやいもので1日目最終目的地。日光までたどり着きました。

宿を取っていたので日光に来るつもりではいたものの、最悪暗ければ撮影出来なくてもいいやと思っていました。でもまだ幸い明るかったので、単純に人少なそうだし憾満ヶ淵へ。

駐車場に着くやいなやちらつく雪。もうかよ!と思いつつテンションあがっていました。

初日だしなめているのもあって布わらじを履いていたのが仇となり、積もった雪の上を歩いただけで足はビシャビシャに。つめてーしいてー。キツ。


ここは日光のマイナーかつおもしろ観光地ですね!ぼくのタイプです。


大谷川という川に沿ってできた奇勝が憾満ヶ淵と呼ばれ、見所としては化け地蔵。数えるたび数が変わるといわれる、いかにも学校の怪談みたいなのもある。

奇勝自体も綺麗なんですけどね。軽く雪をまとって、立派な岩がゴロゴロ。ひとつあるバカでかい岩にはかつて2mの不動明王もいたんですよ。

でも、芭蕉はどうしてここに来たのだろう。それはわかりませんでした。

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一日目 締めくくる雪 寒すぎ草 憾満ヶ淵にて

◎1日目まとめ

という感じで初日は終わりです。動画と合わせて見るとリアリティも湧くだろうしいいと思います。ここまで読んでくれたなら楽しんで見られるんじゃないかな。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

これはまだ序章。この先もたくさんおもしろい出来事が起こります。

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みとりっぷ


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