移住者向け住宅も運営!三豊市で移住支援を行う「財TURN」
多くの移住者がいる香川県の三豊市。そのうち、山側の財田町で移住&定住サポートを行っているのが、「財TURN」です。同団体の活動について、メンバーの大石秀子さんにお話しをお伺いします。
大石秀子さんが三豊に移住した経緯などはこちら。
https://note.com/mitoyocity/n/nfbeb2bd1b9c0
※本記事は2021年6月1日に旧・週刊みとよ ほんまモンRadio!(Seesaaブログ)で紹介した情報を転載したものです。
移住者と地域の橋渡しに取り組む財TURN
ー「財TURN」は、NPO法人まちづくり推進隊財田が取り組む活動の一つですが、始めることになったきっかけは?
大石:きっかけは、同じ移住仲間の橋本純子(カフェ・アンファームを運営)さんとのお話でした。
橋本さんは大阪で農業を学び、財田町に農業をするために移住してきた方です。
橋本さんも、私も、財田町に移住して、地域の方にあたたかく迎えてもらうことができたので、今もこの地で仕事をしながら生活が続けられています。
でも、『事前にこの情報を知れたらよかったよね』と思うこともありました。
例えば、都会の祭りは遊びに行くだけのモノでしたが、財田町のまつりは地域みんなが参加していくものであるとか。
地域では当たり前だけど、よそ者にとっては新鮮なしきたりの数々、そして、子どもの習い事や進学事情など・・・、生活に密着したことで、来てから驚いたことはたくさんありました。
どれも乗り越えられることではありましたが、事前に知っておければ、移住してくる人も、そして受け入れる地域の人も、お互いが幸せになれるなと感じました。」
ーなるほど! 新しいところに住むとしたら、より生活に密着したお話が聞けることはありがたいですね。
そして、一方では、地域に移住者を受け入れるということも、とても勇気のいることですよね。
大石:そうなんです!
『財TURN』は、移住希望者へのサポートはもちろんですが、受け入れる地域の方との橋渡し的な部分も、大きな役割だと思っています。
財田町は、田園風景の広がる農業が盛んな地域で、親の代から何代もその土地に住んでいるような方も多いです。ですから、地域の人たちのつながりもすごく強いですし、これまで外から移住してくる方を受け入れするようなことも少なかったと思います。
ですから、移住してくる方も、この地域のことを知って、地域の方の生き方を尊重して尊敬するお付き合いのできる方に来てほしいと思っています。
そのためには、『財TURN』のUターン・Iターン経験者の私たちが伝えられることがあるのではないかと、活動を始めることになりました。
住宅も運営
ー素敵な活動ですね!具体的にはどんなことをしていますか?
大石:私が働くまちづくり推進隊財田では、『財田診療所医師住宅管理事業』というものがあります。
これは、財田町にあった診療所に勤務する医師の方の住まいとして三豊市が所有している物件でしたが、今は医師が地域に居住する必要がなくなったため、こちらを香川県内への移住を検討している方に利用してもらうことができるような制度を作りました。
ここでの仮住まいを通じて、実際の移住につなげるサポート活動を続けています。
医師住宅は1か月45,000円(水道・光熱費込)で利用できます(洋室2部屋、和室、リビングルーム、バス・トイレ)。
家族ですぐに住める状態にしてありますので、家が見つかるまで、またリフォーム待ちの間に、心配と負担を少なくして滞在してもらうことができます。
昨年も、こちらを利用された方が、最終的に三豊市内に移住を決められました。
また、財田町内には、空き家がたくさんあることもわかっているのですが、手続きや片付けが追いつかず、移住希望者の方とうまくマッチングができずにいます。
今後、このような空き家を貸せる状態にできるようにサポートもしながら、空き家バンクへの登録を増やせるように、地元の方への働き掛けもしています。
また、SNSで情報発信は、メンバーそれぞれが行っています。こちらから、移住に関する相談も受け付けています。
FBページ:https://www.facebook.com/MachidukuriSaita
財ターン公式HP:https://ijyu-saiturn.jimdofree.com/
Uターン者のサポートも
ーこれから移住したい方にとっても、受け入れる地域の方にとっても、頼もしいサポート体制ですね!
最後に、これからの活動への想いをお聞かせください。
大石:移住とよく言われますが、私たちは、Uターンの人たちも増えてほしいなと思っています。
一度、この地を離れたけれど、帰ることはできるかな?と不安に思っている方たちのこともサポートしたいですね。
昔と変わらない部分もありますが、やはり私たちのような新しい人たちも少しずつ増えて、変わってきている面もあります。なので、昔の基準を引きずることなく、今の財田町の様子を伝えて、新しい生活として始められるようなサポートしていきたいです。
昨年、新型コロナウイルスの影響で、暮らし方も変わりましたよね。
仕事も買い物もどこでもできることが、かなり浸透したと思います。
どこに住んでも、やりたいことはできるし、可能性は持ち続けられると感じられた今の時代ですので、この財田町でも、やりたいことは何でもできます!
『地域の人になるんだ!』
今はそんな想いで、私自身が地域の一員として、地域の良いところを見つけて、地域の人たちと一緒に考えることが大事かなと思って、活動を続けていくことかなと思っています。
ー本日はありがとうございました。
財TURNの情報
【お問い合わせ先】
NPO法人まちづくり推進隊財田(事務局)
TEL :0875-67-3790
MAIL:saitatai@mx36.tiki.ne.jp
まちづくり推進隊財田公式HP:https://machidukurisaita.sun-age.or.jp/
FBページ:https://www.facebook.com/MachidukuriSaita
財ターン公式HP:https://ijyu-saiturn.jimdofree.com/