初裁判

弁護士との打ち合わせが無事に終わった。
しかし支援を募っての裁判が行えなくなった為、
支援して頂いた金額の返金を行う事となった。
返金手数料をどちらが負担する設定にするか悩んだが、
こちらの負担にしたので約1万円程のマイナスからのスタートとなった。

金額の痛手というよりかは私を応援して頂ける人との接点を
断ち切ることになってしまうのが心苦しかった。
また、Twitterでは必要最低限のメッセージしか発信出来ず、
本当に裁判に臨むという事をはっきりと証拠付きで
伝えられないことも大変もどかしかった。
そのような中でもわざわざ応援のメッセージを頂ける人が沢山いた事が
大きな心の支えとなった。

弁護士との契約を終えた翌週頃店舗から電話の連絡があった。
どうやら返金手続きについての話があるようだ。私は言った。
「この件については弁護士に任せてあるので事務所へ連絡して欲しい。」
宣戦布告だ。気持ちが高ぶるのを感じた。
この電話はこれ以上の会話はなく以後店舗から連絡が来た事は一度もない。

弁護士事務所と訴状内容の確認については7月中に話がまとまり、
裁判所へ書類を提出してもらいあとはしばらく待つだけとなった。
そしてようやく第1回の裁判が行われたのは秋深まる10月であった。

裁判については弁護士を原告代理人としていたため、
私は参加をしてもしなくてもいいと言われていた。
法廷の場に顔を出すことについては色々なリスクを考慮したが、
結局私も傍聴席で傍聴する事にした。
理由はこんな経験は人生でそうそうないからである。

裁判当日、私は緊張しながら裁判所へ向かった。
車内の見える位置に会社やプライベートの情報がわかる物が無いか
何度も確認をしたことをよく覚えている。

裁判所内では軽く弁護士と打ち合わせを行った。
また、裁判が行われる事については本件を通じて友人になった者が
いたため友人と共に裁判室へ向かった。
気持ちとしては裁判を行ったという事をTwitterに報告したかったが
裁判所内では撮影・録音が禁止であった為それは諦めた。

裁判室前には本日の予定表が掲示されており、
そこに私と被告の名前が掲載されている事を確認し傍聴席へ向かった。
テレビやゲームの裁判室のイメージとは違い、
部屋はあまり広くなく想像より質素な部屋であった。
そこでは既に別の裁判が行われており丁度判決を言い渡すところであった。

「自分の件もいつかこんな風に判決が出る日が来るのだろうか」
などと想像をしていたところいよいよ私の裁判が始まった。
被告と原告の確認が終わりこれからどのような展開が待っているのだろうと
そわそわしていた所にそれは突然の出来事だった。
「それでは被告、原告共に事務室へ行って状況確認をしましょう。」
「あれっ?」と思った時には既に私と友人は傍聴席に取り残されていた。

どうすれば良いか友人と困惑しながらしばらく待っていたが、
戻ってくる様子も無かったのでその日はそのまま裁判所を後にした。
そして特に進展もないまま裁判は第2回へ持ち越しとなった。

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読んで頂いている皆さんも「なんだよ全然進展しないじゃないか」と
感じるかと思いますが私も同じ気持ちでした。
この後裁判が終わるまではそんなに大きな展開はありませんが、
どういうやりとりがあったか、また裁判期間中にあった酷い嫌がらせ
(誰が行ったかは不明)等については次の回でお伝えしようと思います。
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