『その眩暈は首からか?』頚性めまいの鑑別と治療アプローチ (めまいの診療とリハビリテーション:第7回)
ご参加頂きました方々,大変お疲れ様でした.
未だ,定義や評価方法が難しい頚性めまいがテーマでした.
色々な評価方法や鑑別手技が提示されたと思いますので,当会で検証して今一度ここに列挙させて頂きます(誤りあればご指摘ください).
紹介させて頂いた資料はYoutubeにて,全て海外の動画が主になります.時間ができれば,各テストの詳細に関してご説明したいところですが,いつもそう言ってできてません(...すいません)ので,まずはご紹介ということでこちらに記載させて頂きます.
更に詳しくは,改めてセミナーにご参加頂き,一緒に学んでいければ幸いです.今後とも引き続きよろしくお願い致します.
【鑑別】
(Screeneing)
*日本の医療機関では医師の先生方にお任せする評価ですが,現場向きな評価となります.
Canadian C-spine Rule
感度= 99.4 特異度=45.1
https://www.physio-pedia.com/Canadian_C-Spine_Rule
(頸椎不安定性)
*日本の医療機関では医師の先生方にお任せする評価です.
翼状靱帯Traction test
横靱帯ストレステスト
Sharp purser test
感度69% 特異度96% *3㎜以上の弛緩性
https://www.physio-pedia.com/Sharp_Purser_Test
(椎骨動脈)
Barre Lieou sign/Maigne‘s test
(頚性めまい)
Head-neck differsontiation test
参考
https://webarchiv.physiotherapeuten.de/head-neck-differentiation-test/#
(中枢神経系)
*中枢神経系の影響がないか,除外するために行います.
Cover test(Skew deviationの有無)
Romberg test
Mann test
Ataxiaの有無
(前庭)
*前庭器によるものか除外評価を行いますが,例えば,Fukuda stepping testなど頚性でも陽性となりえる場合もあるため,注意します.
Dix Hallpike test
Supine roll test
Head impulse test
Fukuda stepping test
Vestibular/Oculomotor Motor Screening (VOMS)
*眼球運動の評価を含む
Ccaloric test
【判断】
ここまでテストを行い,前庭器由来の問題ではない,中枢でもない,頚部由来なのかなという判断になります.
【症状】
*頚性ということで,頚部に関連する神経症状がないか簡易的に評価します.
Nuero-dynamic test
Spurling test
Jackson test
【機能】
*頚部障害によって遺残しやすい問題(可動性・筋機能・バランスなど)を確認します.
ROM test*Ex:SFMA
Cervical relocation test
Cranio cervical flexion test
Balance error scoring system
まずは以上となります.
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