ペッテンコーフェルとコレラ菌自飲実験の真相

2021/2/14に東京で開催した記念すべきBea;champ第一回目の講習会⑥

"健康であること、命あることは、私が度々言ってきたように大変に大きな財産である。しかし人間にとって最高の富というわけではない。
人間が動物よりも尚高い存在であろうとするなら、自分の命や健康を、より高い理想の為に捧げる用意を常に持つべきなのであります"
-マックス・ペッテンコーフェル


医学の歴史を遡ると、「感染症」という概念が提唱された時期には、同時にその概念に疑問を呈する学者の存在もありました

代表的な三者の内、まずはドイツの衛生学者のマックス・ペッテンコーフェル(1818-1901)

某雑学テレビ番組にてコレラ菌を丸呑みした奇特な科学者として笑い者にされていますが、当時の史実では南部ドイツの英雄的な存在でした

学生時代に腎臓の健康指標として今も採用されているクレアチニンの発見に始まり、化学者として赤ガラスの再生・戦時中日本でも採用された木炭ガスの開発、絵画のニス変性の修復etc

世界で初めてミュンヘン大学で衛生学を立ち上げてからは王室内で流行していた呼吸器疾患が室内の湿度にあると見抜いて換気を呼びかけ、栄養学にカロリーの概念を導入した大規模エネルギー装置の開発、そして最大の功績である衛生による町改革によるミュンヘンからコレラの一掃など、とても無視できない業績を遺しています

そして問題のコレラ菌自飲実験の真相は・・・

●参考文献
・Max von Pettenkofer-Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Max_Joseph_von_Pettenkofer
・『【偉人のトリビア】コレラ菌の存在を否定する為にコレラ菌を飲み干した学者につき合わされた弟子がいる』-Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=N2bBYKTHreE
・片岡ジョージ(@oekaki_George)-Twitter(2020/7/14)
https://twitter.com/oekaki_George/status/1282784588742316032
・『知られざる科学者ペッテンコーフェル―環境医学の創始者―』書評,青木国雄,日本医史学雑誌,2009;55(3),392-395
http://jsmh.umin.jp/journal/55-3/392.pdf
・『予防医学という青い鳥(6)~独創の巨人、ペッテンコーフェルの悲劇-人は時代を超えられないか-~』,青木国雄,健康文化,2007,42
https://www.kenkobunka.com/kenbun/kb42/aoki42.pdf
・藥學雜誌,1893,1893(132),201
Doi: https://doi.org/10.1248/yakushi1881.1893.132_193
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi1881/1893/132/1893_KJ00000936455/_pdf/-char/ja
・The Medical Voodoo(1935),Annie R.Hale,p92
https://archive.org/details/medical-voodoo-vaccines-hale-1935/mode/2up?q=The+medical+voodoo

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