ADHDのこと。

Quoraで初めて質問に答えてみた。

自分でも落ち着いてまとめることができたなと思うので一応メモ。


私はADHDです。
長年の悩みなどからうつ病になり心療内科に通う中で医師にカミングアウトしました。
きっとADHDなのだと思うから診察して欲しいと。
医師は初め「そうは見えないけど…」と言ってはいましたがADHDを専門に診ることができる医師はまだ本当に少ないのだと私に説明し、まずは子どものころからの生い立ちを書いて持ってきてほしいと言われました。
私は言われたとおりに、小さなころからどんなことに困ってきて常にどんなことで悩んできたのかを事細かに文章にして持って行きました。
医師は、それを知り合いの医師だという方に見せてくださり「ADHDで間違いない」と診断をしてくださいました。
今はストラテラを処方され過ごしています。
この薬を飲むようになったのが実に45歳を過ぎてからでした。

親からはとても愛されたと思います。好きなこともたくさんやらせてもらいましたし何不自由なく育ててもらいました。
ですが、うまくできない事に対しては、甘えだ怠惰だ気持ちがない、と厳しく叱責されその都度自分を律するようにと促されました。
はい、昭和の厳しい家庭ですね。
今にして思えば、もっと勉強もできただろうし得意なことを生かした道に進むこともできたのだろうと思います。
しかし、小さなころから思春期を過ぎ大人になってまでも「だからお前はダメだ」「なんど言っても治らない」と言われ続けて育った私は「自分はダメな人間なのだ」とそう思い込むようになりました。
最後には「人よりも、できてはいけないのではないか…」とまで。笑っちゃいますよね。
親からすれば反骨精神で立ち向かって欲しかったのだと思いますが、如何せんどんなに頑張って努力して工夫してみても親の望むレベルまでは到達ができません。
それもそのはずです、もともと障害があるのですから。健常者と似たことはできるかもしれませんが全く同じようにはできないのです。
生まれつき右手がない人が右手で食事ができないように。左手で代用することはできても右手を使うことはできないのです。
私は「どこまでいっても右手が使えるようにならない…。」そう思い「できない自分が悪いのだ」と毎日自分を責めつづけて過ごしてきました。
これでは鬱にもなる訳です。

このような事例から、
まずはお子さんの「できないこと」を認めてあげてください。
どれほど「できないのか」などというのは言われるまでもなく本人が一番良く分かっています。
周りの人ができるのに、どうして自分はできないのか。お子さんはお子さんなりに気づいているはずです。劣等感とはそういう物ですよね?
まずはお子さんに寄り添ってあげてください。そして、何か補う方法はないかもしくは補う必要などないのか、そこから一緒に考えてあげてください。
すっかり自分語りになってしまって恐縮ですが、全てはそこからかな、と思います。
受け入れてあげてください。専門の機関で良い療育ができますように。

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