自分の姿を自分で見たくないから

私はたくさん本を読む。

いろんな分野に興味を広げる。

たくさんのセミナーに参加する。

肩書きを作る。

仕事を得る。

所属する組織の中で、何か役割をもらおうとする。

先輩にいいところを見せ、信頼できる人間だと認めてもらおうとする。

後輩にも色々なことを教えてあげる。

それは全部、自分の姿を自分で見たくないから。まるでモザイク壁画のように小さい小さいパーツを一つずつくっつけて、動きにくくて壊れやすい、薄くて弱い、どす黒く醜い、鎧をまといたいのだ。すぐ無くなってしまうものなのに、熱心に集めてくる。少しでも自分を覆う面積を大きくしたい。自分が本当にやりたいことなどわからないのに。やりたいことを見繕う。


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