タイタニックを見ました
有名どころは見ておいた方がいいだろうということで、
タイタニックを見てきました。
恋愛ものはどうも好きになれない気がしていたのですが、
そんなことは関係ないくらい面白かったです。
誰かのために生きることが、
こんなにも美しいものなのかと思わせる物語でした。
貴族の中で暮らしているローズは、
そこから抜け出そうとし、
ジャックと出逢います。
ジャックは決して裕福ではありませんでしたが、
ローズを楽しませ、ローズを貴族の世界から抜け出させようとし、
二人は恋に落ちていきました。
そんな時にタイタニックが氷山にぶつかります。
沈んでいくタイタニックの中で、
自分のことしか考えないキャル(ローズの婚約者)と、
お互いのことを助けようとするジャックとローズの対比によって、
人のために生きることの美しさを描いているようでした。
誰かのために生きるというところで、印象的なセリフがいくつかありました。
ローズが貴族の暮らしに嫌気がさして、船から飛び降りようとしているところ、
たまたま近くにいたジャックが
「見ぬふりはできない。飛び込むなら僕も一緒だ。」
と言いました。
これが二人の出会いだったのですが、
もうこの時からジャックがかっこよかったです。
タイタニックが沈没する時、
手錠に繋がれたまま部屋に放置されたジャックを、
自分も溺れ死ぬかもしれないという恐怖と闘いながら
ローズは助けに行きました。
とてもかっこよかったし、
見ているこちらも怖くなるほど浸水しており、
この間、本当に目が離せないシーンが続きました。
絶体絶命のピンチというのは、
視聴者を引き込む力を持っており、
さらに登場人物を際立たせる力があるようにも見えました。
タイタニックが沈没し、冷たい海の中に浮かんでいる時、
ジャックは自分は海に使った状態で、
ローズを浮かんだ板の上に乗せていました。
そして、ローズが何度も諦めそうになった時、
「必ず助かる」と励ましていました。
自分だって本当に辛い状態だろうに、
ローズを思って声をかけていました。
しかし、ジャックは先に死んでしまいました。
絶望的な気持ちの中でローズは、生きようとしました。
助けに来た船が自分たちのことに気づかないまま行ってしまいそうになりましたが、
懸命に近くにあった笛をつけた死体のところまで泳ぎ、笛を吹きました。
顔を照らす光、
海水で濡れた髪、
寒さで震える唇、
そして、懸命に生きようと笛を吹くローズの姿
ジャックと約束したように、
絶対に諦めずに生きようとするローズの姿は、
本当に感動的でした。
ジャックはローズのために生き、
ローズはそんなジャックに応えるように生き、
その二人の関係がとても素敵な作品でした。
◆
中心となる内容以外にも、素敵なところが色々あったのでバラバラしますが書いていきます。
貴族側と貧乏人側での対比がよかったです。
船の上側貴族のパーティは窮屈そうに描かれ、
船の下側の貧乏な人たちのパーティはとても楽しそうでした。
ローズが思いっきりはしゃいでいたことも、
それを際立たせているようでした。
◆
キャラクターが良かったです。
キャルは悪者すぎる気もしますが…笑
子供を利用して自分が助かろうとした時は、
本当に終わってる感があってよかったです。
また、
ハブられていたマダム、
最後まで演奏を続けた音楽家、
最後に助けに来た青年が
とてもかっこよかったです。
命のかかった状態で、みんな自分勝手な行動をとるため、
そんな状況だからこそ、その人の人間性が表れるようでした。
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