96時間を見てきました。
荒木飛呂彦先生がおすすめしていたので見てきました。
開始5分で泣けるというようなことを聞いたので、
どんな感じになっているか見つつ、
サスペンスとはどんなものか改めて学びながら見てきました。
開始5分に関しては、
「映画の掟」に書かれている通りでしたが、
一時的に主人公のブライアンが嬉しそうになるのが辛い。
娘にプレゼントを贈った時、
それを拒否されるのではなく、
ありがとうと喜んでもらっていました。
それを嬉しそうにしていたブライアンでしたが、
その後に娘が今の父親からのプレゼントである馬に本気で喜んでいるのを見て、
それがとても寂しそうに見えました。
そのシーンは、娘に渡したプレゼントがブライアンのところに置かれた状態で、
忘れられた父親のようで彼に同情してしまうなあと思いました。
その後やっていることは本当にやばかったですが、
というかそのシーンがなければただの犯罪者ですが、
娘のことを思っていることが伝わるので、
観客はブライアンを応援できるようでした。
サスペンスという面からしたら、次から次へと起こる問題がまさにという感じでした。
まず、タイトルの96時間。
娘を誘拐した犯人の手口だと、誘拐されてから96時間以内に見つけないと手遅れになるとのことでした。
このタイムリミットがサスペンスを生み出しているようでした。
人間締め切りがあると心臓バクバクするので、使いやすいアイテムだなと思います。
で、プロフェッショナルすぎてすぐに犯人を見つけました。
しかし犯人は目の前で事故死。
せっかくの調査がほとんど振り出しに戻りました。
ただ、残された手掛かりや昔のつてを辿って工事現場のようなところへ。
でもそこにも娘はいない。
しかしそこで出会った女性が娘の服を持っていたので、連れ出して聞いたところ、犯人のアジトがわかりました。
犯人のアジトには娘と一緒に誘拐されたアマンダが死んでおり、娘が死んでいる可能性を示唆されて怖かったです。
そこからアジトにいた人間を拷問して、娘が連れていかれた場所に向かいます。
そこで娘を見つけたものの、娘は船に乗せられて、車でそれを追いかけ、船に乗るというシーンがありました。
犯人に届いたと思ったら次の場所に行かなければならなくなった、というのが連続しており、
その一つ一つに見せ場を作っているので面白かったです。
そしてだんだん娘の居場所が特定されていき、娘に近づいて行っている感じが上手く表現されていました。
娘の友達が死んでいるところを見たところや、
娘を一度は見たが、船に連れて行かれたところなどは、
近づいているのに届かない感じがして面白かったです。
最後、船の上というのが良かったです。
お互いに逃げられない場所なので、そわそわしました。
一人で何人も何人も倒してきたブライアンが、最後に苦戦するのは王道の展開ですがアツいです。
で、その敵を倒して、娘を買った男を躊躇なく撃つ。
娘のためでなければ本当やばい人でしかないですが、
(娘のためでもやばい人扱いされそうですが)
娘のために全てを壊してでも進む姿はかっこよかったです。
全体を通して、面白かったものの、好きなジャンルではないとも感じました。
登場人物が外国の方だから親近感を覚えないというのが理由でしょうか。
海外の映画で本気で好きだと思ったものがあまりないので、それもあるのかもです。
加えて、
自分がまだ父親になったことがないから、とか、
カタルシスが起こるような作品が好きだから、とか、
いくつか原因はありそうです。
と言っても、面白かったのは本当なので良い映画体験でした。
あと、洋画っぽい台詞回しがとてもよかったです。
・(娘を助けるために違法行為をするなと言われているのに)「必要ならエッフェル塔も壊す」
・(娘を誘拐した相手と話をするときに自分の能力について)「お前らを震え上がらせれる能力だ」
・(銃から弾が抜かれたことを気づかない的に対して)「銃と弾の重さを忘れたか」
この辺りが特に^^
今月はまた色々見ていきます。
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