棘上筋 機能解剖学
こんばんは!みつぼうです!!
さて今回は棘上筋の機能解剖について掘り下げていきます!!
棘上筋といえば肩関節の外転で多く知られていますが本当にそれだけしょうか?
まずは解剖学的なところからいきましょう!!
✮棘上筋
起始:肩甲骨棘上窩
停止:上腕骨大結節の上面(superior facet)
支配神経:肩甲上神経(C5・C6)
・棘上筋と肩甲下筋の間を腱板疎部(ローテーターインターバル:RI)という
・棘上筋の上面には肩峰下滑液包(SAB)がある
・棘上筋を 前・中・後 に分けると前方部に付着する筋量が圧倒的に多い
→棘上筋の収縮作用が前方部に強く作用する。
次に筋肉の機能についてですが…
・棘上筋は肩関節の外転に作用するが骨頭中心からの距離がかなり短いため外転力は強くない
・棘上筋は回旋軸をまたぐ筋肉のため
内旋時には前方部分、外旋時には後方部分が収縮する。
以上が機能の特徴としてありますが、まさかの外転力はそこまで強くないんですね。
棘上筋は肩関節外転時には三角筋とフォースカップルを利用します。
フォースカップルとは
1つの運動を遂行する際に2つ以上の筋肉が協同して関わること
を指します。
そして棘上筋は骨頭を関節窩に引き付ける作用(求心性の作用)がメインに捉えられることのほうが多いですね。
臨床との接点としては
・腱板断裂のほとんどは棘上筋を含んだ断裂が起こる
・腱板炎や肩峰下滑液包炎の重症例では棘上筋の収縮による疼痛が強いため腱板断裂例と同様な挙上姿勢をとるので注意
・棘上筋腱がSABなどの上方組織と癒着すると棘上筋腱の遠位への滑走が阻害されるので 結帯動作 が著名に制限される
いかがでしょうか?
棘上筋は他の肩の疾患ともかかわりやすいので、ちゃんと落とし込みましょう!!
今日はこの辺で!
では筋トレいってきます!!
~参考文献~
運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢
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